計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

見ていて「面白い」と感じる「企業ホームページ」の条件

2013年11月13日 | オピニオン・コメント
 様々な企業や事務所の公式ホームページを見ていると、面白い事に気付きます。

 近年、企業を支えるスタッフの姿が垣間見える、一人一人の「個性」や「キャラクター」が現れるホームページが多くなってきたように感じます。例えば、会社の公式ホームページの中にわざわざ「スタッフブログ」を開設して、スタッフが代わる代わる自分の業務や趣味、日常について日記を綴っていくものです。

 確かに「そんなものを公開して何の意味がある」という否定的な見方もあると思います。しかし、私はこの試みには好意的な印象を持っています。

 ホームページはあくまで「企業」の紹介ですが、その本質は一人一人のスタッフという「個人」の集合体です。その「企業」の中では、どんな「人」がその商品を企画して、どんな「人」が作っているんだろう。そして、どんな「人」が売っているんだろう。その「人」の顔や姿が見える方が、より消費者にとっても親近感がわき、信頼にもつながっていくと思うのです。例えば、スーパーの生鮮食品売り場でも、生産者の顔写真や直筆のメッセージなどをつけてアピールしていますね。

 「企業の看板」が通用するのは、所謂「大企業」などの「有名企業」だけであって、特にこれから発展しようとする「ベンチャー企業」では、スタッフの一人一人が企業の看板である、と私は思います。販売店でも、「この人から買いたい」「この人の話を聞きたい」、さらには「この人だから買いたい」「この人だから話を聞いてみたい」と思わせるスタッフが一人でも多い方が良いでしょう。スタッフの一人一人に光を当てて、個々の持ち味が引き出される事により、顧客も親近感や信頼感を抱きやすくなる。これも一つの「営業」手法になるんじゃないかな・・・。

 少なくとも私は、スタッフ一人一人の顔(顔写真と言う意味ではなく、その存在や個性、人間味。またスタッフ全員とは言わない)が見えてこないホームページには、面白みも魅力も感じません。もし、「企業のPR」が目的なら・・・(他に利用目的や実用性があるなら話は別です)。どんな会社も結局はスタッフあっての会社なんです。だから、「人間味」の無い企業アピールは「味気無い」ですね。ホームページも一つの集合体とするならば、その中に色々な個性があっても良いじゃないか、と私は思います。
コメント
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