退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「残念な本と映画」について

2022-08-30 02:58:21 | Weblog
くもりときどき晴れ。仕事帰りに少しだけパラつく。

佐倉統「科学とは何か」を読む。

著者の文章の展開は微妙。
科学について述べているのにそこに「論理」がないから。

少なくとももっとスムーズもしくは先鋭でないと。
いたずらに広がって印象が散漫に。

「論理だけではない」と言う前に「突き詰められた論理」がないと。
緊張感に欠けるだけになってしまいがち。

科学は「仮説とその確かめ」を繰り返すのみ。
「従来の仮説」が「トンデモ」になることも少なからず。

本書はブルーバックスなのだけれど。
若者たちに「わかりやすい」とは到底思えず。

「宗教」は「人間の無力さ」が「思い通り」を達成させるために生まれ。
「科学」は決して「万能」ではなくほぼ「民主制」に近いもので。

いずれ「歴史」を振り返るなら「知恵の集積」がないとどうにも。
残念ながらわが国ではいまだにそれが出来ず。

ピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」(’02)を観る。

物語の語られ方は「絵巻物」に似て。
いささか「中だるみ」な感じは否めず。

緊張がないから緩和もなく。
淡々と「物語」が綴られるだけ。

主人公たちが「決して死なないこと」がいたずらに浮き彫りに。
それで何なのといった趣き。

それにしても本作は盛り上がりがなく。
もっとワクワクさせてくれないと。

次はどうなると心躍らせるのが「物語」のはず。
それがこれではいやはや。
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