退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「独身女性の生き難さと『マスター・オブ・ホラー』の衰え」について

2024-09-13 02:27:31 | Weblog
晴れ。来週半ばまで暑いとのこと。

和田静香「50代で一足遅れてフェミニズムを知った私が
ひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと」を読む。

「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた」は。
図書館で見かけていたけれど本書を先に読むことになった次第。

もちろん同じ著者の作品だとは知らず。
そういう「ご縁」だということで。

フリーライターとアルバイトの「二足のわらじ」でどうにか暮らしていた著者だったが。
コロナ禍前後に二つのバイトをクビになり。

「書くしかない」と腹を括った末に出来たのが「時給はいつも最低賃金」だった模様。
「独身女性はなぜこんなに苦しいのか」と。

さて本書の内容は。

「パリテ法=男女平等の政治参画を促すもの」に希望を見出し。
「日本で初めてパリテを達成した町」である大磯を訪れ。

かつては相当に保守的だった場所に新たな住民がやってきて。
少しずつ変わっていった「歴史」を魅力的な女性たちに教えられることに。

いささか「とっ散らかった感じ」ではあるけれど。
「居場所を見つけた」と思うに至るのは「ビルドゥングス・ロマン=成長物語」に似て。

「地方自治は民主主義の学校」であることをあらためて。
この種の町が各地にあるとうれしい。

ダリオ・アルジェント「ダークグラス」(’22)を観る。

冒頭にはかつての作品の雰囲気を感じられたものの。
それ以降は「盲目になった娼婦が生き延びるためのお話」。

中国人少年チンとともに連続殺人犯から逃れ。
「悪玉」のキャラクターに魅力がないのが残念。

主人公を助ける訓練士に監督の娘でプロデューサーでもあるアーシア・アルジェント。
彼女は「親切な普通のおばさん」といった趣き。

面白いかと言われると微妙。
「ミステリー」として犯人が誰なのかをもう少し観客に考えさせるものであれば。

結末も何だか。
「マスター・オブ・ホラー」も衰えたということで。
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