退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「純粋な染織家の歴史と面白いが惜しい映画」について

2024-09-12 02:55:06 | Weblog
晴れ。直射日光が熱い。

志村ふくみ「自選随筆集 野の果て」を見て読む。

かの染織家はこのような人生を辿っていた模様。
純粋な兄に純粋な妹よ。

柳宗悦に「民芸ではない」と否定されたものの河井寛次郎、黒田辰秋、片野元彦らに救われ。
その後ゲーテ「色彩論」からシュタイナーへ。

「運・根・鈍」が重要だとも。
吉行淳之介経由では「運・鈍・根」だったはず。

伊原昭の「源氏物語が実は色彩による物語だ」という解釈にも出会い。
「純粋なアーティスト」とはなるほどこのような存在なのかと思うことしきり。

著者はもうすぐ百歳になる。
ホームページを載せておくことにする。

何とも美しい色彩を知っておきたいもの。
それを突き詰めている人の存在も。

ウォン・シニョン「サスペクト 哀しき容疑者」(’13)を観る。

北朝鮮の元エリート工作員は妻子を殺して韓国に逃げた犯人を見つけるべく。
代行運転の仕事をしながら彼の居所を探す毎日。

主人公を取材しようとする記者は。
「黒幕」の悪行を記事にしてクビになるものの事実を暴いて「復活」するつもり。

そこに「過去の因縁」がある大佐も絡んでというお話。
緊張感を維持出来ているのがいい感じ。

「南北融和」の時代が背景にあるのも忘れずに。
カー・アクションが素晴らしく。

主演のコン・ユは「ほぼ無敵」。
大佐のパク・ヒスンが「事実」を知って彼を助けるのにふむふむ。

いかにもな「悪玉ぶり」が好ましい室長チョ・ソンハよ。
「狂言回し」のイ・ジェヨンはいつもガムを噛んでいる。

前半をもうちょっと簡潔にして90分を目指したらさらにシャープになったはず。
面白いが惜しい作品。
コメント
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