退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「個人的には異様にありがたいシリーズの終わりと『豊かさ』を感じさせる映画」について

2022-08-29 02:12:20 | Weblog
晴れ。暑さはやや緩む。

小林信彦「日本橋に生まれて」を読む。

「本音を申せば」のシリーズが本作で終了。
「全23巻」は自動的に23年の時代を描き。

野坂昭如、山川方夫、渥美清、植木等、長部日出雄、大瀧詠一、井原高忠、江戸川乱歩、
柄本佑、笠原和夫、横溝正史、橋本治、内田裕也、大島渚、坂本九、タモリ、伊東四朗。

「数少ない読者へ」という見出しが「著者の意識」を思わせ。
「そう思わざるを得ない現実」があったということで。

「あとがき お手を拝借」がこれまた「絶唱」。
本当にいろんなことを教えて頂きありがとうございましたと言うよりなく。

どうして著者の作品を読み始めたのかはもう忘れてしまった。
全作を読んだつもりだがおそらく「読み落とし」もあるだろう。

「時代に関係ない『センス』」を学んだつもり。
それを著者のように伝えられないのが「残念な人」だということで。

こんな風に「濃密に生きられる人生」があるのだと思うことしきり。
とりわけ「現場を知っている」のが何より。

ピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング」(’01)を観る。

イアン・マッケランと「ドラキュラ」クリストファー・リーが物語のリアルを支え。
「エイリアン」(’79)のアッシュ役イアン・ホルムも同様に。

ヴィーゴ・モーテンセン、オーランド・ブルーム、ショーン・ビーン、
ヒューゴ・ウィーヴィング、リヴ・タイラー、ケイト・ブランシェットも。

これだけのメンバーに囲まれれば若きイライジャ・ウッドも輝く「当然」。
英国風の彼の友人たちの趣きもいかにも。

上空からの緩やかなパンのキャメラが繰り返され。
少なくとも本作は「物語の展開」がスムーズで。

原作トールキンの「指輪物語」は学生時代に読んだのだったか。
もっともその詳細はすでに「記憶の彼方」へ。

なるほど21年前の作品なのね。
エンヤ「may it be」など。

「指輪=権力」でそれは光の側であろうと闇の側であろうと「同じ魅力」を発し。
「自分の思い通りにしたい」という欲望の「貧しさ」をあらためて知っておこう。
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