退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『精密だが壊れやすい機械』である人間とあれこれもったいない映画」について

2024-09-11 02:40:50 | Weblog
くもりときどき晴れ。秋の訪れはまだ遠く。

池谷裕二・監修「脳と心のしくみ」を見て読む。

9年前の作品ゆえ今はもっと進んでいるのであろう脳研究のあれこれ。
本書のビジュアルは昔読んでいた雑誌「Newton」を思わせて。

実際の映像もあるのだからそれ以上か。
マン・マシン・インターフェイスやさまざまな病気についての記述もあり。

人間というのは「よく出来た機械」だということをあらためて。
よくもまあこんな複雑な仕組みを「進化」させたもの。

動物たちに感じる不思議さがここでも。
もっとも複雑過ぎて「壊れやすい」のが特徴。

われわれはもっと「鈍感」であるべきかも。
「生きている=ありがたい」くらいが丁度いいのかもなどと思った次第。

佐藤嗣麻子「陰陽師0」(’24)を観る。

物語に動きがなさすぎるのが欠点。
オリジナルの野村萬斎と比べると山﨑賢人の晴明は「細くて弱い」。

園村健介のアクションは「フィギュアスケートの動き」を参考にした模様。
ただし魅力的かと言われると微妙。

本作で唯一いいのは徽子(よしこ)女王の奈緒。
彼女の表情を見ているだけで「しあわせ」になれる感じ。

安藤政信、村上虹郎、板垣李光人のキャラクター描写が中途半端で。
國村隼、北村一輝、小林薫に加えて。

嶋田久作、眞島秀和、吹越満、山崎一という「豪華キャスト」を活かせず。
筒井真理子の使い方も何とももったいない限り。

博雅の染谷将太は頑張っているものの。
彼は個性がありすぎるので「無垢な存在」として描くのはいささか無理筋。

要は脚本とキャスティングのミスが多すぎて。
BUMP OF CHICKENの「邂逅」も同じくもったいない趣き。
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