製作年:2021年
製作国:アイスランド/スウェーデン/ポーランド
日本公開:2022年9月23日
監督:ヴァルディマル・ヨハンソン
出演:ノオミ・ラパス,ヒルミル・スナイル・グドゥナソン
アイスランドの山間で羊飼いをしている夫婦・イングヴァルとマリア(ノオミ・ラパス)。ある日、出産した羊から羊ではない何かが生まれ、二人はその存在を“アダ”と名付けて育てることにする。子供を亡くしていた二人にとって、アダとの生活はこの上ない幸せに満ちていたが、やがて夫婦は破滅への道をたどることになる。
アイスランドの人里離れた場所に住む羊飼いの夫婦をめぐるスリラー。羊から生まれた謎の存在を育てる二人の姿を描き、第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門「Prize of Originality」を受賞した。監督・脚本は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などに携わってきたヴァルディマル・ヨハンソン。『ミレニアム』シリーズなどのノオミ・ラパスが主演と製作を務めるほか、ヒルミル・スナイル・グドゥナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソンらが出演する。
羊から生まれた謎の存在を育てる夫婦の姿を描いたスリラー。不気味で異様な“存在”。それは周囲から見れば異様な存在かもしれないが、愛する娘を失ったイングヴァルとマリアにとっては娘の生まれ変わりのような存在だったのかもしれない。最初は気持ち悪いと思っていたのに、僕もアダがだんだん可愛く見えてきたから不思議です。いやっ、弟はよくすぐに受け入れたなと思いますよ。
無駄なシーンも多かったような気もしましたが、不気味な空気感や、美しいアイスランドの山々の風景に、引き込まれていきました。大きな盛り上がりもなければ、オチも弱め。オチは正直“えっ!?どういうこと!?”って感じですが、神話的な、宗教的な内容でした。日本人にとってはこういう神話的な話ってピンとこないですが、子羊を奪い母羊を殺したマリアの罪。そしてその罪として与えられる罰。自然や神々を前にして、人間はちっぽけな存在ということを意味しているのだろうか。全ては理解できないけど退屈しなかったヒツジ映画でした。
この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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