製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年10月22日
監督:清水康彦
出演:菅田将暉,杏,岡田将生,田代輝,斎藤工,吉田鋼太郎
見知らぬ立方体の中で目を覚ましたエンジニアの後藤裕一(菅田将暉)、団体職員の甲斐麻子(杏)、フリーターの越智真司(岡田将生)、中学生の宇野千陽(田代輝)、整備士の井手寛(斎藤工)、会社役員の安東和正(吉田鋼太郎)。それぞれに接点はなく、なぜここにいるのかも分からない彼らは、脱出しようと四方につながるほかの立方体空間を移動していく。随所に仕掛けられた熱感知式レーザー、ワイヤースライサー、火炎噴射といった殺人的トラップをクリアし、暗号を解き続ける。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が手掛けたSFサスペンス『CUBE』の日本版リメイク。立方体の部屋がつながる空間に閉じ込められた男女6人が、決死の脱出に挑む。メガホンを取るのは『でぃすたんす』などの清水康彦。『花束みたいな恋をした』などの菅田将暉、『オケ老人!』などの杏、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生のほか、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎らが出演する。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の密室型シチュエーションスリラーの傑作「CUBE」の日本版リメイク。よくもまぁ、これを日本でリメイクしようとしましたね。その度胸だけは評価したい。設定はオリジナルと一緒で、謎の立方体の中で目覚めた男女が、殺人的なトラップをクリアして脱出を試みるというお話です。とにかく、説明が無い!緊張感が無い!なかなか死なない!登場人物たちの魅力や個性が弱いのも残念だし、何より死に方が生ぬるいのです。中だるみも多いうえに、登場人物背景の掘り下げが中途半端なのです。過去にトラウマを抱えている主人公や、怒りや憎しみを抱えている人物が、このCUBEの中にいることでどう感情が変化していくのか、その過程の描き方も中途半端。回想シーンが途中途中で入っているせいか緊張感も途切れ途切れになってしまっている。
斎藤工の帰りたい理由がハッキリ伝わってこなかった。岡田将生の最後のあっさりとした退場は謎だし可哀相。子供は…なんでCUBEにいたの?オリジナル版でも謎を残したまま終わるので、そこに関しては良いのだけど、とにかく緊張感が無く、無駄なシーンが多かったのがダメ。
エンディングの星野源のポップな曲に、この映画はSFスリラーではなかったと確信しました。
この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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