股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

黒い司法 0%からの奇跡

2020年03月17日 13時53分20秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年2月28日
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:マイケル・B・ジョーダン,ジェイミー・フォックス,ブリー・ラーソン
映画『黒い司法 0%からの奇跡』公式サイト 大ヒット上映中

黒人に対する差別が横行している1980年代のアラバマ州。黒人の被告人ウォルター(ジェイミー・フォックス)は、身に覚えのない罪で死刑を宣告されてしまう。新人弁護士のブライアン(マイケル・B・ジョーダン)は、彼の無実を証明するために奔走するが、陪審員は白人で、証言は仕組まれ、証人や弁護士たちは脅迫されていた。
えん罪で死刑宣告された被告人の容疑を晴らそうとする弁護士の奮闘を描いた人間ドラマ。ブライアン・スティーヴンソンのノンフィクションを、『ショート・ターム』などのデスティン・ダニエル・クレットン監督が映画化した。主人公を『クリード』シリーズなどのマイケル・B・ジョーダン、死刑囚を『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックス、主人公の協力者を『ルーム』などのブリー・ラーソンが演じる。

冤罪で死刑宣告された黒人の被告人と、彼の無実を証明しようとする黒人弁護士の奮闘を描いた本作。1980年代と言われると最近のように感じる。黒人というだけで逮捕されて、無実であっても死刑宣告を受けてしまうという恐ろしい事実。差別や偏見が当たり前のようにあった時代。「黒人だから犯人」「黒人は生まれながらに有罪」これが当たり前の時代。一人の証言だけで、きちんと捜査もされずに判決が下されるなんて…。0%と言われようが、信念と希望を失わずに無罪を証明しようとするブライアン弁護士の姿が本当にカッコ良かったです。被告人のウォルターの家族の元へ帰れるように願い続ける姿に感動しました。ウォルターだけでなく他の死刑囚も助かってほしいと思いながら観ていたので死刑執行のシーンは辛かったです…。鳴り響くコップのカンカンカンの音が切ない。絶対に無理だということでも勇気を出して諦めずに戦い続ければ、何かを変えることできるし誰かを救うことができる。絶望を希望に変えたブライアン弁護士の行動力に脱帽です。
10人に1人が冤罪で無罪になっている確率の高さに驚きました。こういう人種差別の映画は何度も観てきているが、観るたびにこんな事実があったのかと驚かされ、考えさせられる。この映画もまた、観て良かったと素直に思える映画で、最後は自然と涙がこぼれました。いまでも残る差別や偏見が無くなり、冤罪がない世界になってほしい。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2人のローマ教皇 | トップ | ゾンビランド:ダブルタップ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画評論カ行」カテゴリの最新記事