股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

竜とそばかすの姫

2022年04月26日 00時00分03秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年7月16日
監督:細田守
声の出演:中村佳穂,成田凌,染谷将太,玉城ティナ,幾田りら,森川智之

「竜とそばかすの姫」公式サイト

細田守監督渾身の最新作。「竜とそばかすの姫」大ヒット上映中!

 


高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。ある日、彼女は全世界で50億人以上が集うインターネット空間の仮想世界「U」と出会い、ベルというアバターで参加する。幼いころに母を亡くして以来、すずは歌うことができなくなっていたが、Uでは自然に歌うことができた。Uで自作の歌を披露し注目を浴びるベルの前に、ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。
『おおかみこどもの雨と雪』や、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『未来のミライ』などの細田守が監督を務めたアニメーション。“もうひとつの現実”と呼ばれる巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、心に傷を抱え自分を見失った17歳の女子高生が、未知の存在との遭遇を通して成長していく。企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーション制作会社・スタジオ地図が担当する。

巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、心に傷を抱えた17歳の女子高生が、謎の竜との出会いを通して成長していく物語。少女の成長物語でもあり、現代のネット社会への警告や問題点を描いていたり、周囲の人たちとの繋がりや絆を描いていたりと、伝えたいことはとてもよく分かりました。歌唱シーンや、仮想世界Uのスケール感や映像の美しさも見応えがありました。
しかし何か面白さが足りなかった。何がと言われると難しいけど何か足りなかった。ものすごくスケールのデカいことをしていそうで実際は浅い内容で色々と詰め込み過ぎ感がありました…。みんなが竜の正体を暴こうと必死になる理由もよく分からなかったし、それに対してすずが悩み苦しむ理由もよく分からなかった。母親を事故で亡くしたという心の傷はあるものの、親友や周囲の大人にも恵まれて、イケメンの男子生徒がいて、仮想空間では世界的な歌姫という、そこそこのリア充ではある。男手一つで育ててくれた父親の存在が最後まで薄かった気がしました。せめて竜の正体は父親でしたというオチなら感動できたかもしれない。現実世界からログインする時やログアウトする時は、体はどうなってるのだろうか??気になることの描写が無かったのもスッキリしませんでした。「美女と野獣」のオマージュのようなシーンがありましたが、あれはどうなんでしょ(笑)
最後にすずが虐待されている子の家に向かうのだけど「いやっ1人で行くなよ!」「なんであれだけのヒントで簡単に家を特定できるんだよ!」「警察呼べよ!」とツッコみたくなりました。最悪、あのまま父親に殺された可能性もあるんだぞ!
最近の細田監督作品はあまり好きではないなぁ~

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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