股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

行き止まりの世界に生まれて

2021年05月12日 17時27分55秒 | 映画評論ア行

製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年9月4日
監督:ビン・リュー
出演:キアー・ジョンソン,ザック・マリガン,ビン・リュー,ニナ・ボーグレン
映画「行き止まりの世界に生まれて」オフィシャルサイト

家庭環境に恵まれないキアー・ジョンソン氏、ザック・マリガン氏、ビン・リュー監督の3人の若者は、イリノイ州ロックフォードで暮らしている。厳しい現実から逃れるようにスケートボードに熱中する彼らにとって、スケート仲間はもうひとつの家族であり、ストリートこそが自分たちの居場所だった。やがて彼らも成長し、目の前に立ちはだかるさまざまな現実に向き合う時期がやって来る。
かつて繁栄したものの今は衰退した、アメリカの「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」を舞台にしたドキュメンタリー。鬱屈(うっくつ)した思いをスケートボードにぶつけ、成長していく3人の若者の姿を映し出す。今回出演も果たすビン・リューが監督・製作・撮影・編集を担当し、キアー・ジョンソン氏とザック・マリガン氏らが共演。第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞と、第71回エミー賞の「Outstanding Documentary Or Nonfiction Special」などにノミネートされた。

スケボーに夢中になった3人の若者たちの成長を描いたドキュメンタリー。公園や道路でスケボーをすることで自分たちの居場所を作っていたキアー、ザック、ビンの3人。若さと勢いだけで過ごしていた日々が、大人になるにつれてそれぞれの環境に変化が生まれてくるのです。大人になってから分かる、自分の無力さ。あんなに自由に生きていたはずなのに、本当は出来ることをしていただけだった。だからといって自分のことは自分で解決しなきゃいけない。でも彼らを守ってくれる優しい社会であってほしいとも思いました。
3人それぞれの家庭問題によってその後の人生が変わっていっていきます。暴力に向き合おうとするビンや、父の偉大さに気付いたキアー。この2人に関しては可哀そうでもあり、素敵な話だと思いましたが、ザックに関しては自分のワガママのせいじゃないの?と思ってしまいました。まぁ、ザックのようなタイプがリアルな人間って感じもします。環境って大事なんだと再認識。もう少し共感できるかと思っていたので、ちょっと期待外れでした…。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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