股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

百万円と苦虫女

2009年04月25日 18時52分22秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年7月19日公開
監督・脚本 : タナダユキ
出演 : 蒼井優,森山未來,ピエール瀧,竹財輝之助,齋藤隆成
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短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった…。
ぴあフィルムフェスティバルグランプリ受賞作『モル』から、『月とチェリー』『赤い文化住宅の初子』、脚本作『さくらん』そして本作と、タナダユキが描くヒロイン像はどこかアウトローだ。存在感が希薄で、人と距離を置くことで自分を守る主人公・鈴子は、見知らぬ町から見知らぬ町へと引っ越しを繰り返しながらさまざまな人と出会い、人間の嫌な面だけでなく、温かい部分にも触れながら成長していく。そんなヒロインに魂を込め、伸びやかに演じる蒼井優が素晴らしい。鈴子が逗留先で知り合う人々のキャラは、特に目立ちすぎず、ほどよい味付けになっている。ちょっとホロ苦いが救いのあるエンディングにも好感が持てる。

ゆる~い映画なのかなと思いきや、後半になるにつれて引き込まれていくものがありました。「自分探しの旅ではない旅」言葉じゃ書きづらいけど、なんとなく共感してしまう部分もあったりして、鈴子の生き方が格好良く見えました♪自分の事を知らない土地へ行き、そこで暮らす。人って普段慣れている生活をしていると大切な事とか気付かないし、嫌いな事から避けてしまうのかもしれない。だけど鈴子が出会った人達はそういう大切な事を気付かせてくれたのかもしれません。「1人で生きていく!!」と言っても、人は誰かの支えがあって生きていられるんだと改めて思いました。めんどくさい事が嫌い、人付き合いも苦手、だけど自分の芯をしっかり持っていて言う事はハッキリ言う!とくに同窓会のことで馬鹿にされるシーンが印象的でした所々で弟くんの話も盛り込まれてるんだけど、そちらも上手く絡み合ってて良かったです!森山未來との話は切なかったですねぇ…。最初は鈴子がいるのに浮気して、しかも金貸せなんて最低な男だなと思ったけど、それには理由があったんですね。ラストはすごーく切なくて「えぇーそんなぁ…」って感じです(笑)おススメ作品ですよ★

この作品の評価・・・・82点
コメント (1)
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ハロウィン

2009年04月25日 18時49分13秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年10月25日公開
監督・製作・脚本 : ロブ・ゾンビ
出演 : タイラー・メイン,マルコム・マクダウェル,デーグ・フェア
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友人もなく、家庭でも愛されず、孤独に苦しみ続けた少年マイケルはハロウィンの夜、不気味なマスクを被って、赤ん坊の妹だけを残し、母親の恋人、姉、そしてそのボーイフレンドを惨殺してしまう。その夜からマイケルは厳重警備の精神病院に収容され、小児行動学者ルーミス医師の治療を受ける事になる。彼がマイケルの魔性を理解できる唯一の人物だったのだ。そして17年後のハロウィン―成長したマイケルが精神病院を脱出する…。
1978年に公開されたオリジナル版『ハロウィン』は、“殺人鬼ホラー”というジャンルを世に問い大ヒットを記録した、ホラー映画の金字塔として長く語り継がれてきた作品。30年の時を経て、熱狂的な信者を集めるデス・メタルの巨人、ロブ・ゾンビが再び息を吹き込んだ。本作は2007年8月に全米公開され、ボックスオフィスのNO.1ヒットを記録している。『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルが、マイケルの過去を知る精神科医役で出演しているのは因縁めいて面白い。ほかにもウィリアム・フォーサイス、ケン・フォリー、リュー・テンプル、ダニー・トレホといったロブ・ゾンビ作品の常連が顔を揃えているのはファンには嬉しいところ。

映画レビュー復帰第1号に何故にこの作品を選んだのだろうか…。
さてさて、70年代のリメイク作品なのですが、よくあるホラー映画の出来栄えです。確かにあの覆面は相当怖い…。道端であんなのに出会ったら即死しちゃいます(笑)やはり殺人鬼というのは幼少期に何らかのキッカケがあってなってしまうんでしょうかあんなに残虐な子供になってしまうと、母親も自殺しちゃうわなストーリーとしてはお決まりのパターンです。刺されても撃たれても、なかなか死んでくれない殺人鬼(笑)どんだけ不死身の肉体なんだ!?と途中から疑問に感じます。妹に会うために、友達まで殺す意味が分からんし…。そして、そんな殺人鬼を追うのは警察官数人程度いやぁ~こんだけ人殺してる男が脱獄したんだから、もうちょい大捜査しようぜ
ラストは妹と殺人鬼が一緒に2階から転落したけど、自分が見た感じでは妹を助けようとしたように見えたんだけど気のせいかな…。
んーどうも後味が悪い作品でした…。まぁ怖さはあって良かったけど

この作品の評価・・・・65点
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