昨日南米ボリビアの方が当パンフルート工房に来訪されて楽器の調律について確認に来られました。
この方は日系三世でプロバンドメンバーとして20年前に来日、その後マツダ関係の仕事につきながら広島で演奏
活動をされているそうです。
良い調律の楽器が手に入りにくいので「パンフルート作りの技術でぜひ南米楽器の製作を」と懇願されました。
昨日は工房内の物が散乱しているため「もし見学者が来られたときこれでは困るな」と感じ午前中清掃・片付けを行な
いました。
するとこの予感が的中し午後来訪者がありました。
この方は南米楽器の演奏者で「最近本国から取り寄せた楽器数点の音のバランスが良くない。パンフルート工房の調律
技術でもって調律し直すことはできないだろうか。」と8点ぐらいの楽器を持ち込まれました。
パンフルート工房手持ちの「チューナー」を使ってこの演奏者の出す音を計測いたしましたが、言われる通り音程は
狂っていました。
サンボーニアの方は全体として高めで442サイクルで注文したにもかかわらず455サイクルであったりとかして
いました。この楽器の底部分は竹の節を利用して塞いであるもので中には詰め物など一切入っていません。
ただ底からの長さのみで音程をとっているようです。
音程が低めであればミツロウを詰めて上げることはできるのですが、このように高い場合は管を継ぎ足すしか方法は
なく「調整は不可能である」と伝えました。
風の音パンフルート製作工房では自然とともにパンフルート作りを行なっております。
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