NHK熱中症予防情報進化論

　いやはや、うだるような暑さが続いてますね。


　
　上の表を御存じでしょうか？ 夕方午後６時50分頃や８時55分頃のNHKの天気予報で、毎年７～９月に登場する「熱中症予防情報」。ちなみにきのう８月31日の予報です。４年前にも紹介したことがあり、私はこの男の子(？)のことを、「熱中くん」とか「熱中小僧」とか「症太郎くん」とか、テキトーかつ勝手に呼び、長年にわたってウォッチを続けているのですが、微妙にバージョンアップしているんですね。
　長年定点観測してきた者として、ここに研究成果を発表したいと思います。狼狽した表情の「厳重警戒」が一番気に入っているので、これを経年比較したものが以下の通り。


2006年（Ver.1.0）
　初めて生息を確認。現生種よりもデザインが荒削りで、顔の輪郭も甘い。
2007年（記録なし）
　進化上のミッシングリンクがここに存在していた可能性がある（画像を保存してなかっただけで放送がなかったわけではないです）。
2008年（Ver.2.0）
　輪郭の丸みがシャープになり、前髪にツヤが出てもみあげが生じる。また外耳に道孔（耳の穴）が認められ、聴覚の発達が類推される。2006年からの劇的な変化からみて、Ver.1.0は絶滅し、異なる新種が生まれた（デザインを破棄して描き直された）可能性あり。
2009年（Ver.2.0）
　所見に変化みられず。種としての安定期の模様。
2010年（Ver.2.1）
　汗が白っぽくなった？
2011年（Ver.3.0）
　後頭部を露呈し、ハネっ毛があることが判明。右眉の脇にも髪が増える。前髪に切れ目が入り、左眉がやや露呈された。髪のツヤも増してシャレっ気が出てきたようで、文化性を獲得した模様。微妙ながら顔の輪郭も丸みが強くなったらしく、某国民的アニメの主人公に近づいた。
2012年（Ver.3.0）
　特段の変化認められず。
2013年（Ver.3.1）
　正面にもハネっ毛があることが判明。現在に至る。

　何をくだらないことを、と顰蹙を買うことでしょうが、くだらんことに熱中することこそがファンの醍醐味なのですよ。とはいえこの熱中症予防情報、ベタな人気があるようで、Twitterとかでけっこう話題になってるらしいです。こうやって手を加えている点からみて、デザイナーさん(下ネタ全開で怖いもの知らずの某女性漫画家だという噂もある)、視聴者からの反響なり受けなりを意識しているのは間違いない。それでも基本のラインを崩さないのはいいですね。
　果たしてこれ以上の進化はあるのか？ ここ数年の猛暑傾向から、「危険」より上のランクに新種が誕生することを期待しているのですが、いかがでしょうか。コーナー自体は基本このままで継続しつつ、来年の進化を期待してますNHKさん。