軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

きょうは軌道エレベーターの日(プレゼント当選者発表)

2015-07-31 21:40:31 | その他の雑記
 軌道エレベーターの日である! ぶるあああああ! (C) 若本規夫さん
 しつこいようだが「軌道」です。さて、今年の記念プレゼント、当選者イコール全応募者様は以下の通りです。ちなみに、31日はあと3時間くらいあるかし、多少過ぎても受け付けますぜ皆様。

 ウッディー 様
 Taki 様
 あお 様
 通りすがりの学生 様


 昨年と同数の4名様からご応募いただきました。いずれもご希望のもの(宇宙グッズに関しては、結果的に気に入っていただけるかは別として)をお送りいたします。上記の4名様には、送料当方負担でお送りいたします。これから準備しますので、ご住所をお知らせいただいてから、何週間かかかる場合があることをご了承ください。
 今年もご応募、誠にありがとうございました。これからも軌道エレベーター派をよろしくお願いいたします。

このブログをご覧の皆さん、きょうが "軌道" エレベーターの日であることを世間に広めるのだ! (`д´)/

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プレゼント品目を追加しました

2015-07-24 20:30:24 | その他の雑記
 突然ですが、「軌道エレベーターの日」の記念でプレゼントするサブカルチャー作品の品目を増やしました。よく考えれば、別にこちらで2010年代以降の3作品に絞る必要もなかったので、ご応募のあったものをこちらで購入してプレゼントすればいいと考え直しました。そこで、単巻作品(DVDやシリーズ作品まではそろえられませんので)中心に、amazonなどで新品の手に入るものからラインナップを増やしました。
 なお、すでにご応募いただいている方もおられますが、今回の更新をご覧になって、ご希望の品を変更しても構いません。その折には改めてメールをお願いいたします。増やした品目は次の通り。

 沈黙のフライバイ(『轍の先にあるもの』を収録)
 天体の回転について
 妙なる技の乙女たち


 また、amazonでは新品が見当たらなかったのですが、中古でよければ以下のものも

 ウロボロスの波動
 まっすぐ天へ
 マザーズ・タワー


 応募要領はこれまで通り。ご応募、お待ちしています。

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今月31日は軌道エレベーターの日

2015-07-17 20:34:12 | その他の雑記
 今月31日は、「軌道エレベーターの日」です。「軌道」ね、軌道! 決して「宇宙」じゃないから。我が軌道エレベーター派は、もう5年以上前からこの日を特別な日として顕彰し、「軌道エレベーター派宣言」にも取り入れているのです。宣言しちゃったもん勝ちですよ。ていうか、このブログやってもう5年以上にもなるんですね。毎度のことですが、なぜ記念日なのかを改めて明記しておきましょう。
 
 広く知られている限りで、軌道エレベーターの祖先ともいえる発想を、ロシアのコンスタンティン・ツィオルコフスキーが1895年に明らかにしましたが、彼に触発されたロシア(当時はソ連)のユーリ・アルツタ-ノフが、1960年7月31日の「プラウダ」上の記事で、軌道エレベーターの構想を紹介しました。ツィオルコフスキーのモデルが地上から積み上げていくものをイメージしていのに対し、アルツターノフは静止軌道から構造体を吊り下げるという、静止軌道エレベーターの基本原理・構想を確立したのでした。この引用も当サイトの過去の記事と重複しますが、世界初の軌道エレベーター専門書でもある名著『軌道エレベーター -宇宙へ架ける橋-』にこう記されています。

「これこそ、軌道エレベーターの原理上の必要条件を正確に示し、
かつその利点のすべてを正確に指摘した、史上初の構想であった」
(早川書房版62頁)

 そんなわけで、軌道エレベーター派では、毎年この日を「軌道エレベーターの日」として周知しているのであります。なお、軌道エレベーター派では、ツィオルコフスキー、アルツタノーフ、『軌道エレベーター』著者の金子隆一、石原藤夫(敬称略。故人を優先しました)の4氏を勝手に殿堂入りさせて、「軌道派の七賢人」に加えています。

 で、これも恒例ですが、「軌道エレベーターの日記念プレゼント」、今年もやらせていただきます。毎年5人くらいしか応募が来ないので、過去のプレゼントはいずれも応募者全員当選という状況が続いておりますが、懲りずにやりますとも。
 今年は、前回の記事で色んな軌道エレベーター関連作品を紹介したので、その中から最近の小説作品を含め、いくつかの宇宙関連グッズなども差し上げます。

 ●『十五年の孤独』を収録している『書き下ろし日本SFコレクションNOVA6』
 ● 『南極点のピアピア動画』
 ● 『クリュセの魚』
 (7/24に品目を追加しました)


 ● 昨年米国学会に出席した際に買ってきた宇宙グッズいろいろ
  (作品のご希望が重複する場合は、抽選とさせていただきます)

 応募方法も毎年同じですが、以下の通り。

 必ずタイトルを「軌道エレベーターの日プレゼント希望」とした上で、ご希望の品と、このサイト上で公開してもいいハンドルネームを明記し、画面左「ご意見等はこちらへ」下のアドレスにメールでご応募ください。「軌道エレベーターの日」の31日にそのハンドルネームを発表し、当選者にのみ、こちらからメールを差し上げます(私の知り合いの方は書いてね)。
 その上で、送付先等を改めてお知らせいただきます。当選者の方は個人情報を送っていただくことになりますが、送付目的以外には使用しないことを確約します。送料は当方が負担しますが、個人情報保護のために私書箱等を設ける場合は、その代金は自己負担でお願いいたします。
 例年定員割れしてますが、それでもご応募、お待ちしています。

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サブカル分野での「軌道エレベーター」と「宇宙エレベーター」の勢力図

2015-07-10 22:45:43 | その他の雑記
 今年の年頭あいさつの記事で、「SF界では依然として軌道が主流のようです」と書いたことを覚えておいでの方はおられるでしょうか。今回は、それがちゃんと根拠を持つものだということを示してみたいと思います。すなわち、サブカルチャー作品における「軌道エレベーター」と「宇宙エレベーター」の数を比較してみようということです。

 最初に断っておきますと、私もすべてのサブカルチャー作品を何から何まで把握できているわけではありませんし、全部網羅するのも無理があります。その点ご了承ください。ですので、ここでは昨年出した本にリストアップした作品を中心に、その後の最新作や「やっぱりこれも入れときゃ良かった」と後から思った作品を若干加え、まとめてみました。結果は以下の通り。



 ご覧の通り、「軌道」の圧勝である。( ̄▽ ̄)

 作品全体のチョイスに私の好みが少なからず反映されているのは否めませんが、決して意図的に「軌道」に比重を置いてはおらず、むしろ曖昧なものは「宇宙」の方にしたものもあって、分類はあくまで公平にやっています。特徴や傾向としては

(1) 全体としては「軌道」の方が多数を占める。
(2) 最近になるにつれ「宇宙」が増えてきている。
(3) 海外の翻訳作品は原語が「宇宙」なのが通常であり、「軌道」は日本の作品に多い。

──といったところです。最近になるにつれ、「宇宙」が増えているのは、我々宇宙エレベーター協会の活動も影響していると思います。そのために、「『軌道』の方がなじみ深いんだけど、世間が『宇宙』って言い始めてるから……」などと日和った奴もいるに違いない。協会内で1人、軌道派を気取っている私としては、複雑というか痛し痒しなんですが……しかしそれでも、ひいき目でなく多いんですよ、「軌道エレベーター」の方が。もうこれは、SFに親しんできた日本人は、やっぱり「軌道」の方がおなじみなのだとしか言いようがないですね。つまり、日本人は「軌道」が好きなのだ! 愛しちゃってるんだ!

 メルセデス・ベンツは海外では「メルセデス」と言うのが一般的らしいですが、日本じゃ「ベンツ」って呼ぶこと多いでしょ? 「軌道エレベーター」も同じようなものです。ローカルルールの何が悪い! 「軌道」の方が本質表してるし、日本SF界においては「宇宙エレベーター」なんて、まだまだ小僧っ子よ! (((゜Д゜)))クワッ
。。。とまあ、こういう状況滅多にないもんでつい調子に乗りましたが、「軌道」と呼ぶ作品がここまで多いのは、日本の立派な文化だと思うのです。軌道エレベーター派として、出来うる限り守っていきたいと、決意をあらたにするものであります。

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STARSプロジェクトシンポ 軌道エレベーターの実験について発表

2015-07-03 12:08:26 | ニュース
 小型衛星によるテザー展開などの実験を行う「STARSプロジェクト」の成果や展望を発表するシンポジウムが2日、静岡大学で行われ、軌道エレベータ-の技術にかかわる実験などについて発表が行われた。
 STARSプロジェクトは 対になった2基の衛星をくっついた状態で放出。テザーを繰り出して間を結びながら親と子の衛星を分離し、約100m以上延ばして、地磁気を利用したローレンツ力による姿勢制御の実証実験や影響を調べるなどする。これまでに香川大学によるSTARS衛星が運用されている。

 このうち軌道エレベータ-の基礎技術の実験を行う「STARS-E(Eはエレベータ-の頭文字)」は、展開したテザーの間を小型クライマーが昇降する実験を行うもので、日本大学の青木義男教授らが、進捗状況や展望について説明。現時点での構想では、高さ計50cmの親子衛星を分離し、親子の間を結ぶテザーを「孫」にあたるクライマーで往復させ、クライマーの性能や衛星の安定度、テザーへの影響の評価などを行う。
 この実験の場合、クライマーの昇降運動の反動が親子の衛星の位置を変化させてしまうため、クライマーは極力小型化し、重量150gに収めたいとしているほか、テザーを挟み込んで駆動するローラーを多数用いることで、接触面への摩擦と負荷を軽減することなどを想定しているという。青木教授は「学内での実験とあわせて、このSTARSプロジェクトでエレベーター研究にできるだけ貢献したい」と話した。
 衛星軌道上からのテザー展開は、想定される軌道エレベーターの建造プランの、建造の最初期に求められる関連技術であるだけに、深いかかわり、軌道エレベータ-に関する軌道上での実証実験は初めてでもある。

 この日はこのほかに、静岡大の学生チームが、テザーのたるみを抑えるリール機構などを備えた「STARS-C」や、デブリの除去を目的とする「STARS-D」などについて発表が行われた。(関連記事:宇宙での軌道エレベーター実験計画採択

(軌道エレベーター派 2015/7/2)

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