空中に立体映像を投影 未来館で公開実験
何もない空中に立体的な映像を映し出す装置が開発され、このほど日本科学未来館(東京都江東区)で実験の様子が公開された。
開発したのは、同館研究棟で「空中3Dディスプレイプロジェクト」を進めている株式会社「エリオ」。レーザーで空気をプラズマ化して発光させ、上下左右どこからも認識できる映像を空中に浮かび上がらせる。レンズのピントと同じ原理でレーザーの焦点を合わせることで、任意の位置にピンポイントで瞬間的にプラズマの光点を出現させ、これを1秒間に約500個点滅させて様々な形を描いたり、動くように見せたりすることが可能だという。
レーザーで瞬間的に発光点をつくる技術は以前から知られていたが、1995年の阪神大震災で、道路が寸断された場所の災害情報などを空中に投影し、遠くへ伝えられないかと考えたのを機に、連続的な映像を投影可能な小型装置を開発したという。
実験会場には、興味を示した来館者や多くの取材陣が集まった。装置が乗用車に積まれ、開放したサンルーフからレーザーを発振・照射するバチバチという音がすると、車の屋根から2~3mほど上空の、何もない空間に青白い光の点が出現。最初は雲のように無秩序に明滅して見えた光点は、やがて螺旋模様やリンゴ、人の形などに像を結び、蝶の像は羽根を羽ばたかせる姿を見せた。
将来は10m先に6m四方の映像を描き出すことを目指しているといい、エリオの木村秀尉・3Dディスプレイ研究室長は「全方向に告知ができる情報媒体として、災害以外にも広告や交通標識など、用途は幅広いはず」と話した。(軌道エレベーター派 2014/10/22)
何もない空中に立体的な映像を映し出す装置が開発され、このほど日本科学未来館(東京都江東区)で実験の様子が公開された。
開発したのは、同館研究棟で「空中3Dディスプレイプロジェクト」を進めている株式会社「エリオ」。レーザーで空気をプラズマ化して発光させ、上下左右どこからも認識できる映像を空中に浮かび上がらせる。レンズのピントと同じ原理でレーザーの焦点を合わせることで、任意の位置にピンポイントで瞬間的にプラズマの光点を出現させ、これを1秒間に約500個点滅させて様々な形を描いたり、動くように見せたりすることが可能だという。
レーザーで瞬間的に発光点をつくる技術は以前から知られていたが、1995年の阪神大震災で、道路が寸断された場所の災害情報などを空中に投影し、遠くへ伝えられないかと考えたのを機に、連続的な映像を投影可能な小型装置を開発したという。
実験会場には、興味を示した来館者や多くの取材陣が集まった。装置が乗用車に積まれ、開放したサンルーフからレーザーを発振・照射するバチバチという音がすると、車の屋根から2~3mほど上空の、何もない空間に青白い光の点が出現。最初は雲のように無秩序に明滅して見えた光点は、やがて螺旋模様やリンゴ、人の形などに像を結び、蝶の像は羽根を羽ばたかせる姿を見せた。
将来は10m先に6m四方の映像を描き出すことを目指しているといい、エリオの木村秀尉・3Dディスプレイ研究室長は「全方向に告知ができる情報媒体として、災害以外にも広告や交通標識など、用途は幅広いはず」と話した。(軌道エレベーター派 2014/10/22)