軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

よいお年を(2022大晦日)

2022-12-31 10:17:35 | その他の雑記
 あれやこれやで今年も大晦日です。2022年は激動の年したねえ。今年を含めたここ数年の出来事を思うと、10年くらい前の自分に「未知のウイルスで世界的なパンデミックが起きて、一時鎖国状態になる。ロシアが隣国に攻め込んだ挙句に、徹底抗戦に遭って10か月経っても攻め落とない。日本では元首相が暗殺される。あと軌道エレベーターはまだできない」なんて話しても、「まさかぁ~」と一笑に付してるんじゃなかろうかと。歴史の可能性は個人の想像力を超えてますね。

 当サイトを振り返りますと、とにかく軌道エレベーター関連の記事のアップが少なかったことが、何よりもの反省点です。これに尽きる。調べて書くための、まとまった時間を設ける努力が足りなかったので、来年はきっと改善します。

 私的生活では、なぜか今年の年末は、気持ちに余裕がない。例年だと、この時期は折に触れて「今年もあとわずかだな~」なんてしみじみ感じることもあるのですが、今年は大晦日まで全然そういう瞬間がありませんでした。
 決して、人より飛び抜けて多忙とかいうわけでもなく、新型コロナのせいというわけでもない。なのにやたらと焦燥感に駆られっぱなしでした。根本的に、自分のキャパは人様よりかなり小さいんじゃなかろうか? 努力や精進でどうにかなるのかわかりませんが、上記の反省点にも関連することなので、来年はこのキャパを広げられるように心がけたいものです。

 皆様は年の瀬をどうお過ごしでしょうか。今年もこのような弱小ブログをご覧くださり、誠にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
 


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俺の妹が減圧なしで宇宙服を着られるわけがない その2

2022-12-24 11:16:30 | その他の雑記
 けっこう前に、EVA(船外活動)をする宇宙服について書き、さらにそれに関連して月面で使用する「有人与圧ローバ」について書いたことがありました。
 二つを要約すると、EVA用の宇宙服は、使用前に気圧順応を行わなければいけない、でもローバはその必要がないかもね、という話でした。その際に言葉足らずというか、すっかり失念していたのですが、この話は月面では必ずしも当てはまりませんね。
 
 おさらいすると、米ロ中で数値に若干違いはありますが、一般に宇宙服の内部は0.3気圧程度なので、人間がいきなりその環境に置かれたら血中に泡ができて潜水病と同じ症状になり、命にかかわります。
 そのため宇宙飛行士がEVAを行う前に、準備も含めると半日くらいかけて、ゆっくりと気圧を下げて体を慣れさせる、プリブリーズとも呼ばれる作業を行います。登山家の高度順応と同じですね。ちなみにEVA後に1気圧の環境に戻るのに、逆の手順を踏む必要もあります。
 で、月面ローバの記事において、「開発中の月面用ビークルの中にいれば、1気圧のまま維持できるかもね」という意味合いのことを書いたのですが、よくよく考えたら月面の施設内では1気圧を維持する必要はなく、プリブリーズも不要か、もしくはもっと簡易に済むと予想されます。

 アポロ計画での宇宙服の気圧は0.3弱でしたが、もともと宇宙船内が0.3強に調整されており、このため月面に着陸し、船外に踏み出す際にもプリブリーズが不要でした。ようは、地球に帰還するまでは、ずーっと低気圧の環境にいればいいということですね。
 これが、件の月面ローバにも当てはまるわけです。先ごろアルテミス計画が始動しましたが、宇宙服はかなり改良されるそうです。とはいえ細かい値は変化するとしても、地球上の気圧よりは低く設定しておくことが予想されます。アポロの時と同様、月面にいる人は、終始低めの気圧環境で過ごしていれば、EVA時のプリブリーズは不要ということですね。

 半世紀以上、人類の有人宇宙活動は低軌道域に限定され、これ以上離れたことがありません。というか長らく国際宇宙ステーション(ISS)が中心になってきて、近年ようやく中国のステーションが完成などしてきました。これらの施設や、ドッキングする宇宙船はだいたい1気圧(多少変動するらしい)なので、前の記事を書く際にこのことを失念していました。

 月面滞在時間が1時間半程度でとんぼ返りしたアポロ計画と比べ、アルテミス計画は長期滞在を想定しているので、気圧の低い環境が人体にどのような影響を与えるかは、未知の部分もあります。
 世界で最も高い住環境といわれるペルーのラ・リコナンダ地区は標高約5100mですから、気圧は平地の55%くらい。この程度なら日常生活を送っている人類がいるわけですから、宇宙服の技術発展とかけ合わせれば、プリブリーズの手間は解消できるのではないかと。
 というわけで、今後のアルテミス計画など長期的な月面探査計画では、プリブリーズは必ずしも当てはまらないであろうということを、今回捕捉した次第です。

 ちなみに、じゃあなんでISSはもっと低い気圧に設定せず1気圧なのかというと、何かのトラブルでISSを緊急脱出し、1気圧環境である地上に降下することが想定されているためです。上述のように、減圧した環境から1気圧に戻るのにも加圧の手順を踏まなければならないので、緊急時にやってられないということですね。

 米国はジェミニ計画において、1965年に初のEVAを成功させましたが、同計画で使用する宇宙服の研究には、消防士の耐火服などを参考にしたそうです。宇宙服の開発は、つまるところ小さな地球環境の再現であり、まだまだ課題は多いようです。この辺のことは今調べている途中のこともありまして、詳しくわかったら筆を改めたいと思っています。捕捉記事でした。

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買い替えの時 その3

2022-12-11 09:30:39 | その他の雑記
 久々の更新なのに私事で恐縮ですが、一眼レフカメラに続きパソコンを買い替え、データやアプリケーションの移植に1か月近くかかってしまいました。新PCでの初の当サイト記事アップであります。

 旧PCはカメラと同時期に買ったもので、騙しだましWindows7を使用してきたので、当初はOSのアップグレードで済ませようと思っていたところ、8年というのは買い替えの平均的な期間(5~7年らしい)を超えていると知り、「これも買い替え時か。。。」と思い切って新規購入。

 旧PCはHDDやCPUなど当時の最高レベルのものを入れたカスタムメイドだったのですが、今回は出来合いのものだけで当時と同じくらいの値段という、物価上昇のあおりも食らいました。

 で、データの引っ越しというよりも、旧PCで放置していたメールやら文書やら写真やらを整理するのが気の遠くなるような作業で、ブログ更新もおぼつかなくなっていた次第です。どこに何のデータがあるやら、森か迷路のような状態になっており、自分の怠慢を直視する羽目にもなった。

 いま一つは、アプリケーションソフトの引っ越しで、今は軒並みサブスク販売のみになっていたことです。買い切りで売ってたものは、ことごとくサービスが終了していて、もう引っ越しできないものばかりになってるんですね。すっかり浦島太郎になっていました。

 特に痛いのはAcrobatやIllustratorなどのAdobeのソフトで、旧PCからのアンインストールのため認証解除しようとしたら「認証コードが存在しません」。

( ゚д゚)

 調べてみたら認証の受付そのものがとっくに終了しており、買い替えのたびに「認証解除→アンインストール→新PCにインストール→認証」を繰り返してきたのが、その甘い考えは通用しなくなっていた。。。まあいまだにWin7使ってたんだから当たり前か。

 あとはネット環境について、オーダー品だった旧PCはSIMを内蔵でき、いつでもどこでもルーター無しでネットにつなげられたのが、新PCでは不可能に。SIMを取り出してモバイルルーターとして契約するか様子見中で、今回はスマホのテザリングでしのいでいます。

 なんてことをしていたら今年もあと20日になってしましました。急激なインフレが進行中だというのに、今年は出費がかさんだなあ。。。皆様はいかがでしょうか。温かい年の瀬をお送りください。
 近況でした。

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