軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

きょうは軌道エレベーターの日

2013-07-31 11:10:23 | その他の雑記
 今年もこの日がやってまいりました。きょうは「軌道エレベーターの日」です。1960年7月31日、旧ソ連のユーリ・アルツタ-ノフが、『プラウダ』に、静止軌道エレベーターの基本構想を紹介した記念すべき日であり、わが軌道エレベーター派は本日を記念日として「軌道エレベーター派宣言」にも盛り込んであります。
 今年もささやかながら記念プレゼントであります。

『宇宙旅行はエレベーターで』(先日復刊した改定版。1名)
 天文定規(ただの文房具だけど、惑星間の距離などのデータやイラストが描かれてます。若干名)
 2010-2011年度宇宙エレベーター協会年鑑(2~3名)
 軌道エレベーターポケットブックの印刷版(非売品、6名)


あまり変わり映えしない内容で申し訳ありませんが、応募要領は例年と同じ、以下の通り。

 必ずタイトルを「軌道エレベーターの日プレゼント希望」とした上で、ご希望の品と、このサイト上で公開してもいいハンドルネームを明記し、画面左「ご意見等はこちらへ」下のアドレスにメールでご応募ください。8月10日締め切り。10日以降に当選者のハンドルネームを発表し、こちらからメールを差し上げます(私の知り合いの方はちゃんとそう書いてね)。
 その上で、改めて送付先等をお知らせいただきます。当選者のみ、個人情報を送っていただくことになりますが、送付後に破棄します。送料は当方が負担しますが、個人情報保護などのために送付先として私書箱等を設ける場合は、その代金は自己負担でお願いいたします。ご希望の品の抽選に外れた場合には、ほかの景品に余りがあればそれを差し上げます。
 まあ毎回定員割れで、実質先着順なんだけどね (´・ω・`) ご応募お待ちしております。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地球滅亡、ではなくて最終章上映まであと37日(付記あり)

2013-07-19 22:11:40 | その他の雑記
(7月28日付記)
七色星団での死闘が今、始まる。
ドメル「彼等は来る。必ず七色星団を突き進んで来る」
沖田「本艦は七色星団を抜け、イスカンダルを目指す」
ドメル「目標、七色星団。全艦発進せよ!」
沖田「その目で全てを見届けていただきたい。人類が救うに足りる存在なのかどうかを」
天然娘ユリーシャ
(岬に憑依中)「彼等は来た…戦いと共に」
偉大なるアベルト・デスラー大ガミラス帝国総統閣下
「宇宙戦艦ヤマト2199 拡大1時間スペシャル」



ザー・ベルク!
SP放映ありがとうございます!
我々下等な地球人類に対しなんという恩寵 └(TДT)
ミュロン・フュゼロン ガーレ!!! 大ガミラスに栄光あれ!!!!!

(8月4日午後5時。豪華プレゼントあり お見逃しなく!! だそうです。画像は(C)宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会、MBS、TBS)

* * *


宇宙戦艦ヤマト2199プラモデル
メカコレプレゼントキャンペーン

宇宙戦艦ヤマト2199プラモデルをどれでもお買い上げで、メカコレクション「コスモクリアver.」をプレゼント!!
(バンダイホビーサイトより抜粋)

テロンの諸君、ちょっとした余興だ。

ザー・ベルク └(`Д´) ガーレ・デスラー 総統万歳!
 写真はヨドバシカメラマルチメディアアキバ店にて。別にプラモ買ったわけじゃないんですが、前回に引き続き同じノリでアニメネタを。『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下2199)、定期的に劇場公開するとともに、TVでも絶賛放映中です。
 色んな設定を緻密に補強しながらも、基本的なフォルムを守ったメカデザインをはじめ、ささきいさお氏が歌う主題歌やBGM、効果音を過去の『宇宙戦艦ヤマト』のシリーズ(以下旧作)とほとんど同じにして、旧作ファンとして堪能しております。
 今作では作戦の粗(正確にいえば戦術選択の説得力)や「お前ら軍規を何だと思ってるんだ」と言いたくなるような言動など、シナリオに若干のユルさを感じはしますが、旧作とは違うオリジナルな展開を程よく織り交ぜて、少々の矛盾を上回る面白さがあります。波動砲の発射や艦載機の発進シークエンスなどのアクションがスゲーカッコいいし、敵キャラも立ってるし(ゼーリックの声は我らが若本規夫さんですぶるあああああ)、もう「男の子」に戻って興奮してしまいますね。

 その一方で、守るべき「お約束」を守っているのも実にイイ。たとえば、旧作ではしょっちゅう破壊されるわ溶け落ちるわと散々な目に遭っていた(にもかかわらずすぐ再生する)第三艦橋を守るため、2199では「波動防壁」で艦底部を防備しているという設定になっていますが、いや誰が見ても一番無防備なの艦長室だろ突出しててむき出しじゃねーかシャッター閉まるけど気休めだって!とか、2199では偽装とはいえ戦艦大和の形状とシルエットが違い過ぎるぞ特に第一艦橋左右や煙突型VLSの前部それから艦尾のノズル周りなんかに付いてる尾翼みたい出っ張り!あれじゃ真後ろに主砲撃てないじゃんとか、ガミラスが隣にあること先に言えよスターシャこっちも準備ってもんがあんだから!とか。そもそもなんで地球の言葉話せるんだこの永遠の17歳! とか、乗員が生粋の日本人ばっかって選抜で不正でもあったんじゃないのか(DQNネームの奴がいないのは選抜で落とされたんだろうな)とか。新しくなってもツッコミどころ満載なのですが、これでいいのだ、うむ!
 で、その最たるものが女性クルーの制服なわけですよ! これまた男子の欲求をわかってるないろんな意味で! 多少の変更はあるにせよ、旧作当時に子供心にも興奮したあのコスチュームを踏襲したのはもうだね(ちなみにコレが面白い)。しかも2199はロリコンが喜びそうな十代のガキから熟女、巨乳まで女性キャラ増えてるし(私としては準レギュラーの西条が一番可愛いと思う)。やっぱりね、ベタなツッコミどころのないヤマトなんてヤマトじゃない!
 このほか、次元潜航艇やチョイ役のガトランティス帝国など、旧作の続編シリーズからおいしい所も引っ張ってきていて、久々に「早く次が観たい」と思わせる作品であります。8月24日の最終章の上映が待ち遠しいね(空間磁力メッキ出てくるのだろうか!?)。
 あとは『2201』、すなわち『さらば宇宙戦艦ヤマト』もリメイクしてくれないか、と望むばかりです。ただし出渕裕総監督は、続編は作らないと明言している上、『さらば─』が嫌いで黒歴史扱いしているのだとか。私からすると、ご都合主義で設定を変更したり、沖田艦長を生き返らせたりしたTVシリーズの延長よりも『さらば─』の方が正史なんですけどねえ。たぶんそう思っているファンはきっと多いと思いますよ。

 2199の劇場公開では観客席が私を含めもうオッサンばっか! でも妙な連帯感も感じてしまいます。あの『ヤマト』を最新の映像クオリティで見られるとは、私たちの世代は幸せ者だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐怖!機動ビグ・ザムとうふ

2013-07-14 22:37:32 | その他の雑記

MA-08 ビグ・ザムとうふ
コラボシリーズおとうふシリーズ第三弾!
GとうふIII ~めぐりあい編~
アボカド風味のクリーミィさは調味料との馴染みがよく、ご飯との相性も抜群。ご飯と一緒に召し上がっていただける仕上がりになっています。1機(胴体部420g、脚部120g)オープン価格
(相模屋さんニュースリリースより抜粋)

ビグ・ザムが量産の暁には
連邦なぞあっという間に
叩いてみせるわ!
       ドズル・ザビ


ジーク・ジオン! ドズル閣下 (`Д´)ノ
 相模屋さんノリにノッてますな。専用サイト凝りすぎだろwww 「ザクとうふ」「ズゴックとうふ」に続く第三弾。東京駅に行った際に買ってきました。包装でか! MGキット(ガンダムの1/100プラモデルシリーズ)の箱くらいあります。うちの飼い猫ミミ(3歳)との比較をご覧ください。
 中身は「業界初の組み立て式」で、420gの胴体部に加え、豪勢にも「脚」(ビグロかと思った)まで附属しています。ジオン公国意匠入りの「作戦司書」は、プラモデルの説明書そっくりの「ビグ・ザム丼の組み立て方」も記載されています。この司令書にも。。。

戦いは数だよ 兄貴っ!
ビグ・ザムとうふ量産!


ジーク!!!
ジオン!!!!!!
公国万歳! 相模屋さんに栄光あれ!!!!! (TДT)ノ


 このシリーズ商品の素晴らしいところは、豆腐食べちゃった後も、型を色んな料理に利用できるという点ですよね。プリンやゼリー、ババロアなど色々作れる。砂遊びにも使えるかも。
 そろそろ連邦軍の兵器も豆腐化して欲しいところですが、型抜きしやすいデザインでなければいけないという命題がある。これまでも商品開発過程できっと苦労したことでしょう。多少のデフォルメによりモールドを甘くするのは当然としても、モノアイの上が帽子のつばみたいな形状のザクを商品化したのはお見事。次がズゴックなのはうなづけます。頭上方向に水中を進むよう、流体力学を考慮した(らしい)デザインになってるから、あれは型抜きしやすそうです。でもって今回のビグ・ザムは、一転ディテールの細かさがすごいです。だんだん技術がアップしてます。
 一年戦争に限定するとして、もし次の商品があるとしたら、ほかにもゴッグやゾック、ドムなどが作りやすそうですが、型抜きしやすさからも、人気度から言ってもアッガイがいいんじゃないでしょうか。全般的に水陸両用モビルスーツはやっぱり豆腐向きですね。モビルアーマーであれば、ビグロやグラブロなんか作りやすそうだ。
 で、連邦軍ですが、上記の条件から言ってガンダムは難し過ぎる。まあ顔を上に向けた状態ならできそうだから(それでもオデコのアンテナが邪魔だけど)、型抜きした後に向きを縦に変えて使えば(?)いいかも知れません。ガンキャノンは微妙、ガンタンクとGMは余裕で商品化できそうな感じですね。あとはボールだが、半球状ならできそうだ。湯葉でソーラーシステムの鏡作るとか? 次の商品楽しみにしてます。

 ところで、ドズル中将閣下ですが、父親がデギン公王だというのは誰もが納得いくとして(ジャバ・ザ・ハットがフランケンシュタインをこさえたみたいだわ)、ミネバは本当にこの人の娘というのは信じられん。幸運にもゼナ夫人に似たのですな。女の子だからな、父親似だったら目もあてられんわ。
 しかし、だとしたらミネバとバナージの子供ヤバすぎる。隔世遺伝(本当は隔世遺伝などという現象はない。単なる俗語であって、受け継いだ因子が世代によって発現するかしないかという違いでしかない)で、フランケンシュタインみたいな子が生まれる可能性は決して決して低くない。私がバナージだったら絶対ミネバの浮気を疑うね。

 それにしても、私は『機動戦士ガンダム』を本放送で観た世代でして、劇場版3部作も観に行きました。あれから30年以上を経て、あの赤ちゃんがヒロインになった『UC』や、『オリジン』などのリメイク作品を目にすることになろうとは、当時は夢にも思いませんでした。何とも隔世の感ありです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OEV豆知識(28) 課題・問題その5 兵器転用

2013-07-07 22:20:09 | 軌道エレベーター豆知識
 久々の「豆知識」更新です。今回は、軌道エレベーター(OEV)を兵器として使用する問題について。
 過去の宇宙エレベーター学会(JpSEC)などにおいて、「(軌道エレベーターを兵器として使用すれば)世界の支配者になれてしまう」などという見解が出されたことがあります。考え方は色々あるとは思いますが、私はそのようなことはないと考えます。確かに、軌道エレベーターの軍事利用は可能です。しかし、兵器としては決して割に合う代物ではなく、(経済支配など別の分野は別として)純軍事的に見た時、むしろ弱点になりうるものなのです。この点はこれまでにも指摘してきましたが、総括したいと思います。

1. 軌道エレベーターの兵器転用
 兵器としての使い方でよく言われるのは、単純に質量を持ち上げ、地上に落とすというものです。ようは人工隕石ですね。ほかにも使い方はありますが、ここではシンプルなこの方法に集中して話を進めます。
 具体例としては、高度2万4000km弱のあたりで物体を軌道エレベーターから投下して、低軌道に重なる放物線軌道に乗せ、軌道面シフトする。そして任意の位置で再突入させて地上に落とすというものです。大気圏で2~3割程度減速すると仮定して、秒速約5kmで岩石が地上に衝突した場合、1平方mあたり50万tを超える圧力がかかるとみられます。
 これは一般的な小惑星の衝突スピードの数分の一に過ぎませんが、それでも大変な被害をもたらします。落とす質量が増えればそれだけ被害も大きくなる。このように軌道エレベーターが、本来備わった機能のみで最終兵器級の威力を発揮しうることは紛れもない事実です。

2. 軌道エレベーターは兵器としてあまり役に立たない
 しかし、兵器として使えることと役立つことは別問題であり、威力があるから強い、というものでもない。軌道エレベーターを無敵の兵器とみなす認識には、二つの見落としがあります。

 (1) 軌道エレベーターでなくても、現有兵器で同じことができる
 (2) 反撃に対して弱い

 まず(1)についてですが、軌道上から地上に兵器を投下する──これはスプートニクが打ち上げられた時代から指摘され、事実上可能になっていたことです。たとえば日本のH-2A202標準型は低軌道に約10tの打ち上げ能力を持ちます。半分を軌道修正や再突入の能力に割くとしても、5tのモノを落とせるし、軌道上でくっつける手もあります。3年前からはHTV(こうのとり)を打ち上げてますから、総重量16t近くあるこうのとりに耐熱処理を施した爆弾を満載して、そのまま地上にぶち当ててもいい。我が国でさえ、その気になれば「衛星軌道上からの攻撃」ができる道具をすでに所有しているんですよ。過去には旧ソ連のプロトンKが約21t、米国のスペースシャトルは30t弱もの低軌道投入能力がありました。最近ではこのような兵器の構想まで出てきています。さらに、人類はすでに、文明を何度も滅ぼせるだけの核兵器を、弾道ミサイルや巡航ミサイルの形で1000発以上も保有しています。この現状に軌道エレベーターが加わっても、戦略的な条件が優位になることはない。
 軌道エレベーターはコストが安く済む、というのが売りですが、地上から持ち上げて軌道投入するまでに要する時間を考えれば(軌道エレベーターは何日もかかり、ロケットなら30分未満)、決してコストパフォーマンスは優れてはいない。つまりは、すでにほかの手段があるのに、わざわざ軌道エレベーターを武力に使う理由がない。

 そして(2)ですが、何より肝心なのは、軌道エレベーターは、武力攻撃に対して極めて脆弱であるということです。ピラーがぶっち切れれば一巻の終わりであり、高度3万6000kmを超えて伸びる構造物を、地上から隙間なく防衛するなどということは事実上不可能です。
 ミサイルや航空機、キラー衛星や高高度ロケットなどで同時攻撃などされようものなら、既知の技術では防ぎ切れるものではなく、戦略型潜水艦のように隠密行動をする兵器から攻撃を受けたら仕返しもできません。さらに期間を区切らなければ、高度・軌道傾斜角ともにランダムな軌道上に、回避や迎撃不能なほどたくさんの機雷をバラまいておけば、過去の豆知識で述べたようにいずれは軌道エレベーターにぶつかります。デブリが激増してしまいますが、敵がエレベーターから隕石落とす以上、なりふり構っていられません。いずれにせよ、捨て身になって戦力を集中し、こうした手段を多面的に駆使すれば、軌道エレベーターを制圧や倒壊させることは難しくありません。

 だから、仮に軌道エレベーターの所有者が、1度でも隕石投下によって大量虐殺などしようものなら、世界じゅうの国々の反発と恐怖心を買い、それを脅威とみなす国家群が多国籍軍のように徒党を組み、大攻勢を招くことになるでしょう。下手をすれば核の報復を誘いかねない。
 もちろん、軌道エレベーターを壊したら壊したで、倒壊によって彼我ともに多大な被害を被るでしょうが、見過ごしていたらどのみち同じような目に遭うんですから、捨て身になって反撃することでしょう(ちなみに倒壊についての考察はこちら)。軌道エレベーターは、捨て身の攻撃にはまず勝ち目はありません。
 結局、最終兵器というものは、実際に撃ち合えば双方壊滅する、だから結局使えない。果たしてそれは戦力均衡・にらみ合いによるバランスへと移行する。冷戦時代の軍事情勢を支配した、いわゆるMAD(相互確証破壊)の状態です。軌道エレベーターも、結局はこの仕組みの中に組み込まれることになるでしょう。
 以上のことから、兵器というものは次の三つの条件のいずれかを満たさなければいけないという命題が導き出せます

 (1) 反撃を回避できる機動性や隠密性を持つ
 (2) 自己を守れるだけの十分な防衛力を持つ
 (3) ミサイルのような使い捨てにする

 軌道エレベーターはこのいずれにも当てはまりません。すなわち、決して兵器として割にあう代物ではないのです。


3. 軌道エレベーターを有することは、弱点にほかならない
 このように、純軍事的に見た時、軌道エレベーターを有することは優位に立つことはなく、むしろ弱点を抱えることにほかなりません。軌道エレベーターを建造する主体が誰にせよ、戦争やって勝てるどころか、逆に軌道エレベーターがある故に、戦争回避に努めなければならなくなります。建造時に「決して兵器利用はしません」と誓約し、数々の協約を結び補償を与えるなどして、外交上の保険をかけなければなりません。
 あとは、狂信的な権力者やテロリストなどが軌道エレベーターを掌握し、武力行使する可能性はあるかも知れませんが、湾岸戦争時のイラクよろしく袋叩きにあって、軌道エレベーターも命も失うことになるでしょう。テロに関しては安全保障というより保安上の問題でもあるだけに、軌道エレベーターの存在は「そこを突かれたらマズい」というアキレス腱に等しいのです。
 軌道エレベーターに絡んで、当座懸念される兵器転用のされ方というのは、関連するスピンアウト技術の軍事利用でしょう。ピラーの素材となるであろう炭素系素材は実に多様な用途を持っていますし、リニア技術やレーザー発振機などは、レールガンとか衛星搭載兵器につながる可能性がありますから。

 最後に、軌道エレベーターが登場するSF作品が増えてきても、兵器として利用するストーリーが非常に少ないことに考えを及ぼして欲しいと思います。作家たちは、兵器利用したらどのような展開になるかシミュレートし、あまり使いでのあるガジェットではないことを理解しているのだと思います。兵器としての用途自体はほかにもあるのですが、それはアイデアノートなどで別途紹介していきたいと思います。ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 今回のまとめ
 1. 軌道エレベーターは兵器として使用できる
 2. しかし兵器としてはコスパが悪く、反撃されたら勝ち目はない
 3. そのため、軌道エレベーターを所有することは、軍事的にはむしろ弱点となる

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする