日中の日差しはまだまだ厳しいですが、空気はすっかり秋ですね。さて、東京湾に「海堡」と呼ばれる要塞跡があるのをご存じでしょうか。今晩の『ザ!鉄腕!DASH!!』で、三つの海堡のうち、第二海堡に上陸した様子が放映されるそうです。第二海堡は過去に何度かTV番組や映画のロケが行われましたが、立ち入り禁止になって10年近く経つので、TVに映るのは何十年ぶりかもしれませんね。メディアの上陸取材も10年ぶりくらいでしょう。
私は精緻な巨大建築物なども非常に興味がありまして、渡航禁止前の第二海堡に何度か足を向けたことがあります。軌道エレベーターには関係ないですが、思わず懐かしくなったので、今回はその時の写真を紹介したいと思います。
東京湾海堡は明治から大正にかけて、東京を防衛するために造られた人工島で、このうち特異なブーメラン型をした第二海堡は浦賀水道と中ノ瀬航路の分かれ目に位置し、航路からは100mくらいしか離れていないそうです。関東大震災で半壊、近年も損傷が進んで、また地震で崩落したら航路障害になりかねないため、2005年から一般人の上陸を禁止して工事しているのだとか。東京湾のど真ん中に人工島を造るなど、当時よくこんな技術があったものです。詳しい歴史については、国交省東京湾口航路事務所のホームページをご覧ください。
紹介する写真は10年くらい前に撮ったもので、この時は季節もちょうど秋頃だったかと思います。その頃は横浜から定期便が出ていました。当時東京新聞に上陸取材した記事が載っていて、行き方も書いてあったので「ぜひ自分も」と行ってみたのでした。
第二海堡の遠景です。
トーチカ?らしき部分にヒビが入ったりしていて、
損壊しているのがわかります。
船着き場。大半は釣り客でしたが、
私のような観光というか見物だけの人もまじっていました。
テントが張ってあるのを見かけた日もあるので、
泊りがけで来る人もいたのでしょう。
上陸して丘の上のような場所まで登っていくと視界がひらけ、
中央部の小高い位置に遺跡のようなものが見えます。
海堡の西(神奈川県側)。浦賀水道が見え、灯台が造られています。
東(千葉県側)。手前に見える近代的な建物は海上災害防止センター。
訓練をやっていました。右の方の水平線上に見えるのは第一海堡です。
要塞の遺構に接近。トーチカか何かの跡のようです。
別の角度から見るとかなり壊れていました。
中央部にある見張り台のようなもの。
第二海堡のシンボル的構造物です。
砲台か何かの跡でしょうか。
見渡す限り海! 実に解放感のある場所でした。
岸壁の方へ。かなり崩落が進んでます。
船上から見えた損壊部分はこの辺かも。
しかし、このように海中に没した瓦礫は良い魚礁になるらしいです。
瓦礫の上で釣りをしている人がけっこういました。
本人の了解をとって撮影してます。
西側の端へ。岬のようで、目と鼻の先を船舶が航行してます。
行き交う船舶。浦賀水道は世界的にも非常に狭隘な航路なのだそうです。
去る前の太平洋側の眺め。Dr.コトー診療所に来たみたいだと思いました。
おまけ。途中で船が灯台に立ち寄り、釣り客が乗り降りしてました。
波にさらわれたらどうすんだよ。
ちなみに、第一海堡は当時から立ち入り禁止。第三海堡は撤去され、遺構が横須賀市のうみかぜ公園や夏島都市緑地でみられるそうです。
最後に、現在の姿をGoogleマップで見てみました。
だいぶ護岸工事が進んだ上に島内も整地されたようで、訪れた時の異世界観のある面影はあまり残っていないように見えます。その辺を、今夜の番組で確かめられれば嬉しいものです。
できることなら、自分で足を運びたいものですが、立ち入り禁止の今となっては叶わない望みですね。TOKIOの方々は許可が下りたとのことで、羨ましい限りです。どんな景色が見られるか、放送を楽しみにしてます。今夜の『ザ!鉄腕!DASH!!』、みんな見るべし!
私は精緻な巨大建築物なども非常に興味がありまして、渡航禁止前の第二海堡に何度か足を向けたことがあります。軌道エレベーターには関係ないですが、思わず懐かしくなったので、今回はその時の写真を紹介したいと思います。
東京湾海堡は明治から大正にかけて、東京を防衛するために造られた人工島で、このうち特異なブーメラン型をした第二海堡は浦賀水道と中ノ瀬航路の分かれ目に位置し、航路からは100mくらいしか離れていないそうです。関東大震災で半壊、近年も損傷が進んで、また地震で崩落したら航路障害になりかねないため、2005年から一般人の上陸を禁止して工事しているのだとか。東京湾のど真ん中に人工島を造るなど、当時よくこんな技術があったものです。詳しい歴史については、国交省東京湾口航路事務所のホームページをご覧ください。
紹介する写真は10年くらい前に撮ったもので、この時は季節もちょうど秋頃だったかと思います。その頃は横浜から定期便が出ていました。当時東京新聞に上陸取材した記事が載っていて、行き方も書いてあったので「ぜひ自分も」と行ってみたのでした。
第二海堡の遠景です。
トーチカ?らしき部分にヒビが入ったりしていて、
損壊しているのがわかります。
船着き場。大半は釣り客でしたが、
私のような観光というか見物だけの人もまじっていました。
テントが張ってあるのを見かけた日もあるので、
泊りがけで来る人もいたのでしょう。
上陸して丘の上のような場所まで登っていくと視界がひらけ、
中央部の小高い位置に遺跡のようなものが見えます。
海堡の西(神奈川県側)。浦賀水道が見え、灯台が造られています。
東(千葉県側)。手前に見える近代的な建物は海上災害防止センター。
訓練をやっていました。右の方の水平線上に見えるのは第一海堡です。
要塞の遺構に接近。トーチカか何かの跡のようです。
別の角度から見るとかなり壊れていました。
中央部にある見張り台のようなもの。
第二海堡のシンボル的構造物です。
砲台か何かの跡でしょうか。
見渡す限り海! 実に解放感のある場所でした。
岸壁の方へ。かなり崩落が進んでます。
船上から見えた損壊部分はこの辺かも。
しかし、このように海中に没した瓦礫は良い魚礁になるらしいです。
瓦礫の上で釣りをしている人がけっこういました。
本人の了解をとって撮影してます。
西側の端へ。岬のようで、目と鼻の先を船舶が航行してます。
行き交う船舶。浦賀水道は世界的にも非常に狭隘な航路なのだそうです。
去る前の太平洋側の眺め。Dr.コトー診療所に来たみたいだと思いました。
おまけ。途中で船が灯台に立ち寄り、釣り客が乗り降りしてました。
波にさらわれたらどうすんだよ。
ちなみに、第一海堡は当時から立ち入り禁止。第三海堡は撤去され、遺構が横須賀市のうみかぜ公園や夏島都市緑地でみられるそうです。
最後に、現在の姿をGoogleマップで見てみました。
だいぶ護岸工事が進んだ上に島内も整地されたようで、訪れた時の異世界観のある面影はあまり残っていないように見えます。その辺を、今夜の番組で確かめられれば嬉しいものです。
できることなら、自分で足を運びたいものですが、立ち入り禁止の今となっては叶わない望みですね。TOKIOの方々は許可が下りたとのことで、羨ましい限りです。どんな景色が見られるか、放送を楽しみにしてます。今夜の『ザ!鉄腕!DASH!!』、みんな見るべし!