「軌道エレベーター早わかり」や「豆知識」などでたびたび使用している説明図の画像、先日依頼があってデータを提供しました。これまでにもそうしたことが頻繁にありまして、軌道エレベーター派としては、軌道エレベーターの知見の普及に貢献するなら喜んで提供しておりますが、この機にそのガイドラインのようなものを明示しておこうと思います。
軌道エレベーター派は、これらの説明図の画像を無償提供しております。ご希望の方はトップページ左下のアドレスにメールをお寄せください。3~4MB程度で、「文字あり」「文字なし」のJPG画像をご希望に応じてお送りしています。用途に応じて以下のことを守っていただければ、基本的に自由にお使いいただいています。
● 学術研究や教育目的であれば、出典や権利の表示などは一切不要
● 商業出版物などは出典を明示
● ネット上の記事などで使用する場合も出典を明示
● 必須ではないですが、軌道エレベーターには色んな研究モデルがあるため、
上記のいずれのケースでも、可能であれば、
「軌道エレベーターの基本構造の一例」「概念図の一例」など、
「一例」と添えていただければありがたいです
──以上です。スペースシャトルは退役したので、大きい方の説明図は描き直さなければと考えているところです。
これらの画像は、もともとは宇宙エレベーター協会(JSEA)を立ち上げた2008年、ポケットブックに掲載するために、私がラフを描き、知人に仕上げてもらったものですが、軌道エレベーター関連の記事などに添える説明画として使い勝手がいいので、色んな媒体で紹介していただきました。お陰様で、「軌道エレベーター」「宇宙エレベーター」などで関連画像を検索すると、上位にヒットするようです。
たとえば『宇宙旅行はエレベーターで』などに簡単なモノクロ図などは散見されますが、背景入りのカラー画像の説明画というのはそれまで皆無だったらしく、これが初めての例のようです。
JSEAの活動において制作したので、以前は協会を通じても提供していたのですが、その後独自提供するようになりました。現在は協会も別の図を作って、一般提供もやっています。
なお余談になりますが、こんなささやかな画像ながら、たびたび模倣もされました。軌道エレベーターの説明図なんて、どう描いても同じようなものになるのは当たり前なんですが、細部まで真似するものも少なくなく、中には完全パクリみたいな例もあります。たとえば2012年にイカロス出版から発行された『スペースガールズ少女宇宙開発全集』という書籍に掲載されていた図はもう丸写しで、下に貼った図では見づらいかもしれませんが、末端のカウンター質量(おもり)に横線が2本入ってるのまでそのまま模倣されてたりします。言ってくれたら画像提供したのに。
これ、なんで2本線が入ってるのかというと、ダンベルのウェイトがモチーフなんですよ。
かつて製図や地図製作などの仕事をしていた経験から、この図の制作時は「説明図なのだから、すべての要素は単純に記号化し、それ以上の変な個性や意味を持たせない」のを当然として描いています。だからステーションは「ツルンとしたドーナツ型」、エレベーターも「カプセル錠剤みたいな円筒形」、地上基部も「海上の石油採掘リグとお城をくっつけたみたいな感じ」という感じのデザインをしました。オーロラも「本当は虹色じゃないけど、なんとなくそれっぽいから虹色」です。
なので、カウンター質量も「おもりといえばダンベル」ということで、輪っかのウェイトを三つくっつけた形状にしてあるわけです。だから銀色なんです。試に末端が分銅の形になっているイラストも作りましたが、すっきりしてるのでダンベルにしたというわけです。模倣する人は、何か独自の意味があるのかもしれないから単純に真似してるだけで、まさかただのダンベルだとは思わないでしょうな。
とはいえ、別に模倣されるのに憤慨はしていません。むしろパクられるというのは価値を認めてもらえたという見方もできるし、私が作った図も、それまでの軌道エレベーターの論文や専門書などから要素や発想をいただいた、その蓄積なのですから。
そんなわけで、軌道エレベーター振興に寄与することを自らに使命と課す軌道派としては、軌道エレベーターの知識の普及のため、画像をどんどん役立てていただきたいと考えています。生きることは知ること。すべては知ることから始まります。
上記にも書きましたが、画像提供のお問い合わせは、画面左のメールアドレスにご連絡ください。
軌道エレベーター派は、これらの説明図の画像を無償提供しております。ご希望の方はトップページ左下のアドレスにメールをお寄せください。3~4MB程度で、「文字あり」「文字なし」のJPG画像をご希望に応じてお送りしています。用途に応じて以下のことを守っていただければ、基本的に自由にお使いいただいています。
● 学術研究や教育目的であれば、出典や権利の表示などは一切不要
● 商業出版物などは出典を明示
● ネット上の記事などで使用する場合も出典を明示
● 必須ではないですが、軌道エレベーターには色んな研究モデルがあるため、
上記のいずれのケースでも、可能であれば、
「軌道エレベーターの基本構造の一例」「概念図の一例」など、
「一例」と添えていただければありがたいです
──以上です。スペースシャトルは退役したので、大きい方の説明図は描き直さなければと考えているところです。
これらの画像は、もともとは宇宙エレベーター協会(JSEA)を立ち上げた2008年、ポケットブックに掲載するために、私がラフを描き、知人に仕上げてもらったものですが、軌道エレベーター関連の記事などに添える説明画として使い勝手がいいので、色んな媒体で紹介していただきました。お陰様で、「軌道エレベーター」「宇宙エレベーター」などで関連画像を検索すると、上位にヒットするようです。
たとえば『宇宙旅行はエレベーターで』などに簡単なモノクロ図などは散見されますが、背景入りのカラー画像の説明画というのはそれまで皆無だったらしく、これが初めての例のようです。
JSEAの活動において制作したので、以前は協会を通じても提供していたのですが、その後独自提供するようになりました。現在は協会も別の図を作って、一般提供もやっています。
なお余談になりますが、こんなささやかな画像ながら、たびたび模倣もされました。軌道エレベーターの説明図なんて、どう描いても同じようなものになるのは当たり前なんですが、細部まで真似するものも少なくなく、中には完全パクリみたいな例もあります。たとえば2012年にイカロス出版から発行された『スペースガールズ少女宇宙開発全集』という書籍に掲載されていた図はもう丸写しで、下に貼った図では見づらいかもしれませんが、末端のカウンター質量(おもり)に横線が2本入ってるのまでそのまま模倣されてたりします。言ってくれたら画像提供したのに。
これ、なんで2本線が入ってるのかというと、ダンベルのウェイトがモチーフなんですよ。
かつて製図や地図製作などの仕事をしていた経験から、この図の制作時は「説明図なのだから、すべての要素は単純に記号化し、それ以上の変な個性や意味を持たせない」のを当然として描いています。だからステーションは「ツルンとしたドーナツ型」、エレベーターも「カプセル錠剤みたいな円筒形」、地上基部も「海上の石油採掘リグとお城をくっつけたみたいな感じ」という感じのデザインをしました。オーロラも「本当は虹色じゃないけど、なんとなくそれっぽいから虹色」です。
なので、カウンター質量も「おもりといえばダンベル」ということで、輪っかのウェイトを三つくっつけた形状にしてあるわけです。だから銀色なんです。試に末端が分銅の形になっているイラストも作りましたが、すっきりしてるのでダンベルにしたというわけです。模倣する人は、何か独自の意味があるのかもしれないから単純に真似してるだけで、まさかただのダンベルだとは思わないでしょうな。
とはいえ、別に模倣されるのに憤慨はしていません。むしろパクられるというのは価値を認めてもらえたという見方もできるし、私が作った図も、それまでの軌道エレベーターの論文や専門書などから要素や発想をいただいた、その蓄積なのですから。
そんなわけで、軌道エレベーター振興に寄与することを自らに使命と課す軌道派としては、軌道エレベーターの知識の普及のため、画像をどんどん役立てていただきたいと考えています。生きることは知ること。すべては知ることから始まります。
上記にも書きましたが、画像提供のお問い合わせは、画面左のメールアドレスにご連絡ください。