本日は、ユーリ・アルツターノフが静止軌道エレベーターの基本原理を明らかにした記念日「軌道エレベーターの日」(自称)であります。募集しておりました記念プレゼントの当選者は、次の皆様です。
tsune様
kumax様
sakuken様
ご応募、誠にありがとうございました。まだ3名様なので、次の更新くらいまではもし来たら受け付けますが。。。
さて、昨日の記事の答えです。「軌道エレベーターポケットブック for iPhone」掲載の説明図で、高軌道と低軌道のステーションの位置をiPad版から変え、ピラーの一部を微妙に太くした件。
「テーパーだろう」と思われた方、軌道エレベーターについてよくご存知でいらっしゃる。しかし、この図のモデルはテーパーは不要ということにしてあります。では何かというと、この太いピラーによって、低軌道と高軌道の両ステーションが引っ張り合って力学的にバランスをとっているんです。高軌道側が少し長いのは、重力と遠心力の距離に応じた減衰率が異なるため、本来はバランスをとっても、高軌道側がもっと長くなるため少しだけ差をつけ、ちょっと見には同じくらいの長さに見えるようにした次第です。
何でこんなことをしたかというと、この図は第2世代以降のモデルを念頭につくりました。しかし、自重に耐える素材さえない現代の観点から、ピラーの途中に巨大な構造体を設けて負荷をピラーに与えるなど、遠い未来でなければ無理であって、無重量の静止軌道以外にステーションなどナンセンス、という意見があるからです。
たとえば宇宙エレベーター協会のO野会長などは第1世代しか念頭にないようで、「低軌道ステーションなんか造れるわけない!」と主張してます。いやいや、
「宇宙」派の皆さんまだまだお若い (  ̄▽ ̄)
応用について想像力が足りませんなァ。こうした主張に対する、我が軌道派の一つの回答がこの図なわけです。
左は断面図で、中心の細長いピラーを包むように上下に伸びる赤い部分は、いわば「2次ピラー」であり、高軌道と低軌道のステーションを結んでいます。この二つのステーションが静止軌道を挟んで引っ張り合うことで、赤い部分は1次ピラーに力学的に依存せず、独立して存在しています。要するに、この部分は二つの独立した静止衛星が同居しているわけです。これは僭越ながら私の独創でして、基本原理を過去にアイデアノートおよび学会のコーナーで紹介しています。
なかなか名案だと思っているのは私だけでしょうか? 増長だとしても、色々バリエーションがつくって軌道エレベーターの機能拡大に役立つと思っています。
tsune様
kumax様
sakuken様
ご応募、誠にありがとうございました。まだ3名様なので、次の更新くらいまではもし来たら受け付けますが。。。
さて、昨日の記事の答えです。「軌道エレベーターポケットブック for iPhone」掲載の説明図で、高軌道と低軌道のステーションの位置をiPad版から変え、ピラーの一部を微妙に太くした件。
「テーパーだろう」と思われた方、軌道エレベーターについてよくご存知でいらっしゃる。しかし、この図のモデルはテーパーは不要ということにしてあります。では何かというと、この太いピラーによって、低軌道と高軌道の両ステーションが引っ張り合って力学的にバランスをとっているんです。高軌道側が少し長いのは、重力と遠心力の距離に応じた減衰率が異なるため、本来はバランスをとっても、高軌道側がもっと長くなるため少しだけ差をつけ、ちょっと見には同じくらいの長さに見えるようにした次第です。
何でこんなことをしたかというと、この図は第2世代以降のモデルを念頭につくりました。しかし、自重に耐える素材さえない現代の観点から、ピラーの途中に巨大な構造体を設けて負荷をピラーに与えるなど、遠い未来でなければ無理であって、無重量の静止軌道以外にステーションなどナンセンス、という意見があるからです。
たとえば宇宙エレベーター協会のO野会長などは第1世代しか念頭にないようで、「低軌道ステーションなんか造れるわけない!」と主張してます。いやいや、
「宇宙」派の皆さんまだまだお若い (  ̄▽ ̄)
応用について想像力が足りませんなァ。こうした主張に対する、我が軌道派の一つの回答がこの図なわけです。
左は断面図で、中心の細長いピラーを包むように上下に伸びる赤い部分は、いわば「2次ピラー」であり、高軌道と低軌道のステーションを結んでいます。この二つのステーションが静止軌道を挟んで引っ張り合うことで、赤い部分は1次ピラーに力学的に依存せず、独立して存在しています。要するに、この部分は二つの独立した静止衛星が同居しているわけです。これは僭越ながら私の独創でして、基本原理を過去にアイデアノートおよび学会のコーナーで紹介しています。
なかなか名案だと思っているのは私だけでしょうか? 増長だとしても、色々バリエーションがつくって軌道エレベーターの機能拡大に役立つと思っています。