軌道エレベーター派

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月のうさぎ形模様 巨大隕石の衝突跡

2012-11-12 09:00:11 | 気になる記事
 更新に使っているPCが、いよいよダメらしく、間が空いて申し訳ありません。そのPCはOSの再インストールからやり直す覚悟だったのですが、それも断念しました。XP機だし、ちょうどMacに色々環境を移行しているところだったので、これも巡り合わせかもしれません。
 重ねて今度引越しもするのでバタバタしていますが、たぶん来月からはもう少し安定して更新できる環境が得られると思います。なるべく早く通常運転に戻しますのでご容赦ください。といっているうちに、来月はもう年末なのですねえ。

月のうさぎ形模様 巨大隕石の衝突跡
 月の表面のうさぎ形の模様ができたきっかけは、39億年以上前に巨大な隕石が衝突して盆地ができたためであることを、産業技術総合研究所の中村良介研究グループ長らが確認した。月探査機「かぐや」のデータの分析で、隕石の衝突で生じる特殊な鉱物を検出した。(略)分布は隕石の衝突跡と見られてきた「プロセラルム盆地」に重なり、広さは月の直径(約3500km)に迫る直径約3000kmに及んでいた。(後略。毎日新聞10月29日付朝刊)

 

 うん、すごく興味深い成果だ。かぐや大活躍だなあ (´∀`)ノ
 月はもともと、45億年くらい前のジャイアントインパクトによって飛び散った、地球と衝突天体の質量の一部が固まってできたのが起源だと考えられているのですが、その後もボコボコにされて受難続きだったのですね。
 月が同じ面しか向けないのは、自転と公転の周期が一致しているためですが、もともとはバラバラだったのが、潮汐によって地球との間で角運動量を交換した結果こうなったのですね。別の説明をすると、幾何学的な中心よりも質量中心が数km偏っているために、重い側の半球が次第に地球の引力に引っ張られてピン止めされてしまったということで、この質量の偏りも、紹介記事にあるような衝突が関係しているのでしょう。 
 ちなみにこの模様、日本では杵をつくウサギとして有名ですが、海外ではカニとかライオンとか、実に様々に解釈されていたらしいです。シミュラクラ現象というか、人間は模様に何か意味を見出さずにはいられないのでしょうが、中でも西洋では女性の横顔に見えていたのだそうで、正面ではなく横顔というのが何とも言い得て妙と言いますか。地球の一番近くにありながら、まだまだ謎の多いミステリアスな天体に似合う感じがします。女性はちょっと秘密があった方が魅力的だったりしますからねえ。

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