軌道エレベーター派

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月の穴

2009-11-06 22:34:05 | その他の雑記
月周回衛星「かぐや」の観測で、月面に縦穴が発見されたそうです。
 穴の直径は60~70m。注目すべきは、深さ80~90mのあたりで「穴の底に横長の空洞が広がっている可能性が高い」ということです。溶岩が流れてできるトンネルの痕跡とのことで、長さ数十kmに及ぶかもしれないとか。
 アーサー・C・クラークの小説「渇きの海」は、月面を周遊する遊覧船のような乗り物が、地下の空洞に表面の砂ごと呑み込まれ、乗客を救出するドラマを描いた作品なのですが、このような空洞が本当にあったわけですね。
 「月は内部が空洞で、知的生命体が潜んでいる(しかもNASAとかはそれを隠している)」などという説(?)を唱える人(そんな重要機密をなんでお前が知っている!?)もいますが、そんな妄想はともかく、将来の月開発の拠点として、地下に基地を建設できる重要な候補地になるかも知れません。
 昼は100度を超え、夜はマイナス150度を下回り、宇宙線や小惑星が直接降り注ぐという月表面の厳しい環境から、人間を保護するのには、やはり地下に拠点を設けるのがよろしいからです。これが見つかったのは素晴らしいニュースですね。久々に、好奇心をかき立て、夢を膨らませるような発見でした。
 HTVの成功といい、最近調子いいじゃんか、JAXAヽ(´∀`)ノ 特に、月表面のレゴリスには、大量のヘリウム3が吸着されていると考えられており、貴重なエネルギー源としても期待されています。ぜひ、次はこの穴の中を調査する探査機を送り込んでほしいものです。
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