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燻煙材の立ち消え

2016-03-26 10:20:10 | タナカ君的日常
 燻製作りに使用した燻煙材は桜のチップを巨大な線香状にした市販品。 それを燻煙工程で着火して、燻製器の庫内にいれたのだが・・・ 10分くらい経過した時点で前面扉を開けて内部を確認したところ、 庫内の煙はまったく薄れ、 燻煙材も立ち消えしていたのだった。 その原因は燻煙材周囲の酸欠が原因だったと想われる。 今回はその事について書いてみる。


 さて、 上図は自作した燻製器の構造を図示したものだが、 縦長な直方体で正面底部に空気吸入口、 そして天井部分には排気口を設けた天板をはめ込んである(図示していない)。

 そして、図中の[A]はコンロ脇の床に燻煙材を釜飯容器に入れて置いた場所を示し、 [B]は[金網-2」上の燻煙材置き場を示している。 最初は[A]に着火した燻煙材を置いたのだが、 すでに記したように短時間で立ち消えしてしまった。 そして再着火後も庫内に入れると間も無く立ち消えしたのだった。

 実は図には描いていないが、 吸気口とコンロの吸気口の間には針金とアルミホイルで作ったトンネル状の構造物を空気流通トンネルとして設置したおいたのだった。 それにより外気は効率良くコンロの吸入口へと導かれ、 コンロの炭火の燃焼は滞り無く行われたのだが、 外気に含まれる酸素は炭火の燃焼で大半が消費され、 コンロから排出されるのは酸素濃度が低下した、燃焼後のガスとなったのだと想われます。 だから、 庫内の底部近くに置いた燻煙材なんて、 「酸欠で火が消えた」と考えて間違いありません。

 そこで、トンネル状の構造物はすぐに撤去して、 再々度の燻煙材への着火を行い、 ついでに、 置き場所を金網上の B地点へと変更しました。 こんな作業過程で金網上のB地点に、 燻製にすべく並べて置いたチーズが溶けて金網にへばり付き始めたのに気づいて、 上部の金網へと移動させたのでした。 考えてみれば 金網-2はコンロの上面から15cmも離れていないのですから、 熱せられた空気の対流の影響どころか、 金網の中央付近は赤熱した木炭からの輻射熱の影響も大きく、 触ると火傷しそうなほど熱くなる。 いくらチーズを置いたのが金網の端の方だと言ったところで、 金網からの伝導熱でチーズがとろけて型崩れを起こして当然なのでした。 

 その後は当初の立ち消え分の燻煙作業の遅れを回復すべく、 金網上に置いた燻煙材の両端に着火して、 燻煙工程を進めたのでした。

 両端に着火した燻煙材と庫内の煙の様子


 庫内に見える白いプレートは肉から滴る脂の受け皿で、 耐熱セラミック製の物です。 金網-2の上空10cmほどの位置に置かれています。

 燻製作業終了後、 プレート内に溜まった脂の重量を計ったら100グラムほどありました。 吊るした肉の当初の重量は1.7kg(我が家の分で約1kg)ほどであったと思います。
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