家庭内映画館

ホームシアターやAV機器、映画の感想・映画にまつわる話をだらだらと書き綴っていきます。

「スティーヴン・キングのデスペレーション」・・・(332)

2008-02-27 23:13:13 | Weblog
「スティーヴン・キングのデスペレーション」DESPERATION
監督:ミック・ギャリス
原作・脚本:スティーヴン・キング
出演:トム・スケリット、スティーヴン・ウェバー、アナベス・ギッシュ、ロン・パールマン、チャールズ・ダーニング、ヘンリー・トーマス、他
2006年・アメリカ・131分<レンタル>

<STORY>
ネバダ州の荒れ果てた田舎町、デスペレーション。動く人影はなく、通りには当たり前のように死体が転がっているこの町は、異常なまでの凶暴さと支配欲を持った保安官に支配されていた。町に近づくものを拉致し、殺害あるいは留置所に監禁していく、悪魔の化身ともいうべき保安官。囚人たちは、神の声を聞く不思議な能力を持つ少年を中心に一致団結し、この悪魔との戦いに挑んでいくのだった...

スティーヴン・キング原作の「デスペレーション」を御大自ら製作したテレフィーチャーのホラーです。残念ながら原作は未読です。
テレビムービーだと思って観れば素晴らしい作品です。もし日本でこのレベルの2時間ドラマが放映されれば革命的な出来事になると思いますね。

...ただ、一ホラー作品として観ればやっぱり手放しに褒められた作品ではないです。
まず、これはもうキング作品すべてに言えるといっても過言ではない致命的な欠陥なのですが、前半は”神作品”と思えるくらい面白いのに後半は驚くくらいつまらないです。
「IT」を観た時も前半の素晴らしさには感動すら覚えました...まさか後半でグダグダになってしまうとは...(笑)
今作もロン・パールマン演じる保安官が傍若無人を繰り返す前半部分は物語にグイグイ引き込まれてゆくんですけど、後半の牢屋から脱出したあたりから一気にトーンダウンです。

あととにかく「神様が...」というセリフが多くて(主人公の1人である少年が篤い信仰心を持っています)キリスト教のプロパガンダフィルムか?と思えるほどです。そういう意味では感情移入のしにくいドラマではありますね。

もしご覧になるのでしたら半分で止めてください...そこまででしたら素晴らしいホラー映画です(笑)

個人的には「エイリアン」のトム・スケリットと「狼たちの午後」のチャールズ・ダーニングが出ていたことが嬉しかったですね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿