家庭内映画館

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映画の感想・・・(82)

2006-02-12 02:07:36 | Weblog
「隣人13号」監督:井上靖雄/出演:中村獅童、小栗旬、新井浩文、吉村由美、他/2004年・日本・115分<レンタル>

かつていじめられっ子だった村崎十三は、一見穏やかな青年に成長して、建築現場の仕事に就き、とあるボロアパートに引っ越してくる。
だが、彼のカラダには凶暴な別人格“13号”が巣食っており、怒りの沸騰と共に顔を出す。そして少年時代の自分をいじめた赤井トールへ、10年越しの壮絶な復習を仕掛けるのだった。しかし、その凶暴性は徐々に増していき、ようやく事の重大さに気付いた十三は、なんとか“13号”を抑えようとするが、もはや自分の力ではコントロールすることは出来なくなっていた...

「TOKYO TRIBE」の井上三太原作。マンガの映画化です。
元々この作者の絵ってイラスト的って言うか、かなりPOPな絵柄なのでバイオレンス描写もあまりヒドイ感じとかしないんですけど、リアルにやるとこんな感じになるんですね~...良い意味で嫌な感じです。

話自体は”二重人格”を扱っていて、もう一つの人格が復讐をするというありふれた内容ですが、”13号”を演じた中村獅童のキレっぷりが最高ですね。
小栗旬もアイドル俳優かと思ったら意外にちゃんとした役者で良かったです。

残念なのは...このいじめっ子の赤井っていうのが本当に嫌なやつでまったく感情移入ができないのは当然として、主役の村崎十三(13号)も感情移入できないんですよね~...しかもスッキリしない嫌な終り方でカタルシスもないし...。

サイコサスペンスとしては結構怖いですしなかなか良くできてると思います。ただ個人的には原作にあった一番嫌なシーンが再現されているので(まぁ重要な場面ですが...)もう二度と観たくはないですね。

観終わってブルーな気分になってもOKな人はどうぞ(笑)


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2 コメント

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おひさしぶりです。 (ぐりりん)
2006-12-01 00:47:07
今作、レンタル・ビデオにて拝見しました。
中村獅童の気持ち悪さが引き立ってました。
後半ちょっとダレてくるんですけど、監督のメッセージ
としては「いじめ」の悲惨さを訴えたいという意図が
込められているんでしょうかね。

たしかに、いじめっ子の赤井の性格が雑すぎて
温かい家庭を持った現在でも後輩いじめてたり・・
あんまり同情できなくて・・むしろ身内の人間、
特に子供はかわいそ~でした。

ちょっとラストは意味不明なんで原作も読んでみようかな。
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こんばんは (ONE OF THE BROKEN)
2006-12-02 01:58:26
凄い陰惨で救いの無い作品でしたね。
個人的には子供が殺される映画ってあまり好きではないです。

原作はかなり前に読んだのであまり憶えてないですが(笑)原作も確か曖昧な終わり方してたよーな気がします。
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