おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

花火の怪

2020-06-25 23:38:08 | Weblog

朝の散歩の途中で、ネズミを補食する猛禽類を撮影(本文とは関係ありません)


捕食している部分の拡大(本文とは関係ありません)

 唐突だが、アメリカで花火と言えば、普通は打ち上げ花火である。一般家庭でも、花火といえば打ち上げ花火。日本みたいに子どもが手に持ってチマチマ楽しむような花火は(たぶん)存在しない。
 ゆえに、花火=非常にうるさい。さらに危険でもある。
 そのため、アメリカでは大抵の州で、一般人の花火は独立記念日にのみ許されている。花火を売る出店(アメリカでは、クリスマス前になれば切り倒したもみの木を売り、ハロウィン前にはカボチャを売り、独立記念日前には花火を売り、と、期間限定の臨時の店が空き地や駐車場に出現する)も、独立記念日が近くならないと登場しない。
 さらに、うちの近隣の市はどこも、独立記念日も含めて花火全面禁止で、あちこちに「花火禁止」の立て看板が立っている(が、独立記念日になれば、そんな看板は無視してあちこちで花火が上がる)。
 ところが、である。たぶん5月末のメモリアルデーの連休あたりからだったと思うのだが、夜な夜な打ち上げ花火の音が響くようになった。それもあっちこっちから。「うるせ~な~」「まだ独立記念日じゃね~よ!」などと悪態をついていたのだが、どうやらうちの近所だけではないらしく、テレビのローカルニュースでもキャスターが「まだ独立記念日じゃないのに、どこで花火を買っているんだろう?」とコメントしていた。きっと南カリフォルニアのあちこちで、同じ事が起こっているのだろう。本当にどこで花火を買っているのか?!と思っていた。
 しか~し、これがまた、いつまでもいつまでも、ほとんど毎晩、どこかしらで花火が上がっているうるさい状態が、あれ以来1ヶ月も続いている。これは異常事態である。アメリカに四半世紀以上住んでいるけれど、こんなことは初めてだ。
 しかも、南カリフォルニアどころか、テレビニュースによると全米で同じことが起こっているようなのである。
 全米ニュースになるぐらいだから、それはもううるさいとかいう問題だけではなく、あちこちで花火が原因の火事が起こったり、路上で花火を打ち上げて騒ぐ連中と警官隊がにらみ合いになったり。後者のケースなど、映像を見ると警官隊に向けてガンガン打ち上げ花火を放っていて、まるでミサイル砲弾が飛び交う内戦の映像のようである。
 今日のニュースでは、花火の音に驚き、柵に体当たりして壊して外に走り出した馬が事故に遭って死んでしまったと、飼い主が泣きながら訴えていた。そりゃもう、うるさいなんてレベルじゃなく腹が立つだろう・・・。
 なんでこんなことになっているのだろうか・・・??? コロナ禍のストレス? それともBLM運動に端を発した権力への抗議? 単なるストレス発散? そもそも、一体全体みんなどこで花火を手に入れているのだ??? なぜゆえ、この広大なアメリカの各地ではからずも同じことが起こっているのか?????

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