おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

ケアマネというシステム

2010-02-02 17:03:53 | Weblog
 いきなりだが、実家の状況は相変わらずである。たまに来る母からのメールには、なにか(愚痴を言いたいようなことが)起こってもメールに書く前に次のなにかが起こり、とても書ききれない、とある。ぶっちゃけ、母も私も、祖母が早く安らかに亡くなってくれればいいのにと思っている。100年も使った肉体、特に脳みそが、この先復活するハズもない。せっかく幸せな晩年を何十年か送ってきて、そのまま大往生できたら本当に幸せな人生だったのに、こんな状態が長く続いてそれまでの幸せが帳消しになってしまう前に・・・。本人にとっても家族にとっても、嫌な思いだけで人生を終えるようなことにならないように・・・
 まあ、こればっかりはどうしようもない。なるようにしかならない・・・
 しかし母のメールを読んでいて、「どうしようもあるだろ!」「なんとかならんのか?!」と思うのが、ケアマネ(ケアマネージャー)というシステムだ。メールに書いてある範囲で判断するに、どうやら日本の要介護高齢者のすべてに担当のケアマネがいるらしい。そして、なにをするにも、本当になにをするにも、いちいちケアマネにお伺いを立てて、ケアマネ経由で依頼しなければならないらしい。
 もちろんケアマネがあり得ないぐらいいい人で、自分のことより担当している高齢者や家族のことを考えてくれる人だったら、どんなシステムでも構わないだろう。しかしそんな人格者は、世間一般を見渡したってそうそういるものではない。うちの祖母の担当のケアマネも、母によると「生意気で意地悪」。母は、祖母だけではなく、ケアマネにまで振り回されているそうである。
 たとえば介護用品のレンタル。ケアマネが自分で手配した歩行器が大きくて祖母には合わないので、ミニサイズをレンタルしたいと言っても、なんだかんだと理屈をこねて手配してくれないそうだ。なんでもこの男、自身で発案したことはよくやってくれるが、母やヘルパーが提案すると必ず屁理屈を言って反対するとか(まあ、こういう男、世間一般によくいるけどね。無能なくせにプライドだけ高い男、そこらじゅうにウヨウヨいる)。介護用品のレンタルぐらい、どうして利用者やその家族が自分で発注できんのだ?!
 12月1月と、祖母は近くの施設に1週間(正味6日)のショートステイに行った。これもいちいちケアマネを通して予約しなければならないという。その都度、このケアマネはああだこうだと理屈をこねて反対するので、たかが予約を入れてもらうだけでもかなりエネルギーが必要な様子だ。そんなもん、なんで利用者や家族が自分で予約できんのだ?!
 いずれは祖母には長期で施設に入ってもらいたいのだが、施設が混んでいるという以前に、ケアマネが猛反対すると言う。そんなこと、家族が決めることだろ! なんで他人に反対されなきゃならんのだ?! らちが開かないので、1月に祖母がショートステイに行っている間、母はケアマネの反対を押し切って何カ所か施設を見に行ったそうだ。施設の相談員に事情を話すと、老人が施設に入ってしまうとケアマネは自分の客を失うことになるので反対するのだろうと言われたそうな。アホくさいというか、許し難いというか・・・
 もちろんどこの施設も混んでいることは事実なのだが、申し込まないことにはリストにも載らないと、覚悟を決めて良さそうなところ何カ所か申し込んだそうだ。
 ちなみにヘルパーに「施設に入れたい、どこか良い施設を知らないか」と相談したら、ヘルパーまで反対したとか。うちの祖母は自分で歩けるのに要介護度が4と高く、実際の仕事(週に一度、入浴させに来るらしい)は楽なのに報酬が高いから、ヘルパーも客を失いたくないのだろう。ヘルパーは(ケアマネと違って?)いい人らしいが、以来相談ごとをするのは止めたそうな・・・
 家族が要介護状態になって自分が世話をしなければならなくなったら、それだけで肉体的にも精神的にもものすごい負担なのに、その上なんだってケアマネなんてヤツのためにさらなるストレスを抱え込まなければならないんだ?! こんなふざけた話があるか!
 なんでも点数なるもの(詳しくは知らないが)をケアマネに管理されていて、施設の申込書にもケアマネの名前を書かされ、問い合わせることもあるという話らしく、どんなにムカついても喧嘩もできないそうだ。話を聞いて(読んで)いるだけのこっちまで、腹が立ってストレスが溜まる・・・
 本当になんとかならんのか・・・?!

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