感動した！

　普段はほとんどテレビを見ないのだが、年に一度のアカデミー賞なのでなんとなくテレビで見ていた。娘に風呂上がりの飲み物を飲ませていたら、外国語映画賞のノミネート作品のアナウンスが聞こえてきた。
　そういえば、日本の「おくりびと」がノミネートされてるんだよなぁ。でも下馬評では「The Class」とかいう作品が有力候補らしい。「おくりびと」の受賞はまず無理だってテレビで誰かが言ってたなぁ、などと思いながら聞いていたら、プレゼンテーターの声・・・
　And the Oscar goes to ...（しばしの間）
（思わず手を止めて画面を見る私・・・）
　Departures!
　すごいじゃぁ～～～ん！　と思わず叫ぶ。意味も分からぬ娘に「すごいねぇ～」「やったねぇ～」と話しかける私。（ダンナは日本に行っていて留守なので、他に言う相手がいない）
　画面の中では、ステージに向かって大股に歩を進める滝田洋二郎監督、心からびっくりした様子で戸惑いがちにステージに向かう本木雅弘、しばし遅れて広末涼子。監督は堂々としていたし、本木雅弘は世界が見てもいい男だし、広末涼子も可愛かったし（できればもっと華やかなドレスを着ていてほしかったけど）、いや～良かった良かった、すごく良かった。
　格闘技以外のスポーツはほとんど見ないし、野球やサッカーで日本が勝とうが負けようが何の興味もないのだが、文化が認められるというのはなんだかすごく嬉しい。日本人の美男美女が世界の知るところになるというのも、非常に誇らしい。私が日本人として嬉しいと感じるなんて、本当に滅多にないことだけど、今回はとっても嬉しい。純粋に嬉しい。
　最近メディアで見聞きするのは、生きていることすらイヤになるようなニュースばかり。ここに何か文句を書こうという気すら失せるような話ばかりだったが、久しぶりにテレビから嬉しいニュースを知ったよ。
　いやぁ～、良かった！　感動した！