おねえちゃんの独り言

「おねえちゃんの独り言」のブログ版
(・・・って、そのまんまだけど)

びっくりした~

2008-11-19 14:21:55 | Weblog
 アメリカの銀行の窓口なんて、態度が悪い、仕事が遅い、無駄口が多い、無知、無能のうちのいずれかか、複数が該当するか、もしかすると全部が該当したりして、とにかくいい印象がまったくない。最終的に目的が達せられれば、それで良しとしましょう、という気持ちで臨まないとストレスが溜まって大変である。
 ところが今日、銀行の窓口に行って驚いた。窓口の職員が開口一番、「待たせてごめんね」と言ったのである。これにはぶったまげた。
 日本だったら、窓口で「大変お待たせして申し訳ございませんでした」と言われても特に驚かない。しかしここはアメリカ。銀行に限らずアメリカの窓口なんて、客を何時間待たせたって知らん顔してちんたらちんたら無駄口をたたきながら作業し、客には横柄な態度で接するのが普通だ。ましてや、車をぶつけても絶対に謝らないと言われる国民が、客に対していきなり「sorry」と言うなんて、もう驚愕である!
 実のところ銀行はすいていて、私は1分も待たされていない。それなのにあまりに予想外のことを言われ、私は意味もなく動揺してしまい、なんと答えていいものやら言葉を失ってただひたすらヘラヘラと愛想笑いを浮かべたのであった・・・
 窓口の彼女は実に愛想が良く、仕事もてきぱきしていた。そして最後にもう一度、「待たせてごめんね」と言ったのである! 日本語に直すと、「お待たせしました」という感じの軽い挨拶ではあるが、それでも私はアメリカの銀行の窓口でそんなことを言われたのは初めてである。
 さんざん待たされた挙げ句、無愛想にちんたら対応されても、アメリカ在住15年の私はなんとも思わない。しかし今日は大いに動揺して、気の利いた返事もちっとも浮かばず、ただただ心から「Thank you」と大げさな笑顔で言うのが精一杯なのであった・・・

 ご存知の通り、世間は不景気な話題ばかりである。大手金融機関もバタバタ倒れるこのご時世。私が行ったCITI BANKも、前日に全世界で約20%の人員削減を発表したばかりだ。CITI BANK自体が心を入れ替えて顧客対応を改善し、他行との差別化、そして生き残りを計っているのか。はてまた窓口の彼女が個人的に、人員削減の対象とならないようにがんばっているのか。単にもともと腰が低くて仕事ができる特別天然記念物のようなアメリカ人に奇跡的な確率で当たっただけなのか・・・
 それにしても、親切丁寧に対応されると動揺して戸惑ってしまう私って一体・・・

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