脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

それは中学生のいいわけです

2014-01-23 | Weblog
この前新聞記事に子供のタイのキックボクシングが、子供の脳に悪影響をあたえるということが書かれてあった。タイでは多くの子供が生活のためにキックボクサーとしてリングに上がるそうだが、これが今問題になっていて、子供の頃からファイトしている多くの子供が何らかのかたちで生活に支障があるらいい。
ある専門家が言うには、ボクシングは攻撃が顔に集中するのでもっとあぶないとのこと、うちのクラブにも何人か子供が在籍しているが、最初にかならず親には子供の頭蓋骨はやわらかいので十六歳になるまでは、絶対にスパーリングのような頭をたたくような練習はさせないということを説明する。
たとえ親がそれをさせてくれと言っても医学的に悪影響を与える可能性が強いので、子供の将来を考えて絶対にさせないこれがここの方針である。

ある親はアドバンテージをとるために、小さい頃からやらせていたら有利だと、子供にマイナースポーツであるボクシングをさせるが、しかしそういうことを考えているのは一人二人ではない、大会があればかならずそういう子供たちがいて競争がある、私が聞いた話ではある大会でけが人が出て、病院に行った子供もいたらしいが、たとえ子どもどうしとは言え未発達の頭蓋骨を思い切りなぐりあうのだから危険以外の何ものでもない、ほかのスポーツをさせるのとはわけが違う、そのことをよく理解する必要がある。

何年か前にボクシング廃止論という論文が出た、日本語に訳されたかどうかはわからないが、この論文ではパンチの衝撃がいかに脳に影響をあたえるか、そしてここが一番の問題点であるが、ボクシングだけが頭を攻撃してダメージをあたえるスポーツだから、ほかのスポーツとは違う、危険だだから廃止しなくてはならないということが書かれている。
たぶんその論文は結構難しいので、日本語で書いてあっても読めないような人間もいるだろうが、こういうボクシングのように脳に危険だといわれているスポーツは、親に説明する上でも、シビアでかつ学問的にとらえている論文や意見を参考にして考えなくてはならないことだ、しかしそういう都合のわるいことには蓋をして、自分たち独自で大丈夫だという解釈をして、その危険性についてはあまり問題にはしない、しかしこういう問題は医学的あるいは学問的にその問題をとらえて向き合わなくてはただの詭弁だ、危険なのがあたったら、すぐにとめるとか軽く当てることを指導していると言うが、しかしそれらは中学生のいいわけとさほどかわらない。

私自身脳にダメージがあると思っている。
鼻が中でまがっているので、どれだけ強い衝撃でたたかれてきたかということがわかるが、実は少し前から話していて言葉が出てこない時がある、いろいろな言語が混ざってしまって表現に苦労する、少し前まではこんなことがなかったのだが、たぶんパンチをうけたことと何か関連していると思っているのだが、3年ぐらい前、韓国人の2世の人のところにお見舞いに行ったことがある。
その方はある事件以来、私のことをガッツがあるから、お前は日本人じゃない韓国人だと言ってくれて、そう言われる度に「いや私はガッツがあるから日本人です」と行っていたのだが、もうだいぶお年で、病院に入院された時は少々ボケてられていた。
私の訪問がうれしかったのか、一生懸命いろいろと話してくるのだが、しかし言葉は日本語と韓国語のちゃんぽんで、時々方言のような言葉を、ぼそぼそっと話すので聞き取れなくて、何を言いたいのかよくわからなくて返答にこまったが、そのことを考えれば非常に不安である。
パンチによる脳のダメージはボクシングを引退して5年後10年後に出るというが、そういうことを考えて子供に競技させているのだろうか?

前にも言ったが学問的に物事を解釈できない人間は、この時代にリーダとしてふさわしくない。
なぜなら見聞がせまいので、ジムとかクラブと言う世界で小さく固まって、自分たちの世界のルールでしか生きられないからだ。
こういう子供の問題は俺たちはこうだという考え方は通用しない、学問的に物事をとらえることができないと、自分たちはこうだとオウンルールを持ってきて、それが正しいことだとごまかしたり、説明したりするが、しかし無知な人間が集まって勢いともっともらしいことを言っても、その説明や書いてあることは、俺たちのやり方に基づいたオウンルール、中学生のいいわけである。
ボクシングの説明なんて長くやってたら、サルでも説明できる。ボクシングはバカではできないということを言う奴がいるが、しかし実際そうではない、時々指導している奴の中にはこいつは本当にバカだと思うような人間もいるが、人として指導者としての能力を問われるのは、このように医学的な問題や学問的な問題が出てきた時にどう答えるかだ。
軽くあてているとか、あぶなくなったらとめるとか程度について話すような説明は中学生のいいわけと同じようなもの。言っていてはずかしくないのだろうか。
まずその危ないということに関しては何も言わないし、説明できない、実際にこういうことをやらして、まず最初に考えなくてはならないことは、なぜ危険なのかということを考えることだ、安全だ大丈夫だということを一生懸命伝えても、肝心のなぜ危険なのかということがわからなければ安全性を十分に確保できるはずはない、しかしトレーナーや指導者がアホだとそういう理解の仕方で物事をとらえようとはしない。
自分たちはこうだというオウンルールで物事をとらえ、それを押し切る、それが自分たちの狭い世界だから通用するだろうが、しかし巷はそうではない、人権にうるさい欧米ではどう考えていいるか、ボクシング廃止論や最近出てきた子供にボクシングをさせてはいけないという論文に対してほとんど反対意見の論文が出ないのは、学問的にみてそれが間違ってはいないから、反論できないからである。
偉そうに言うのもなんだが、論文を読んだり、少々難しい本を読まない、自分たちのオウンルールを持ってくるやつとは話がかみ合わない、はっきりいって客観的に物事を解釈できないので話しても無駄、しかしこういうまともに話せない奴が結構いる。
俺たち勉強キライデース、英語がまったくわかりませーん、本なんて読みませーんと言うような奴は指導者として失格だ、まわりの人間もその小さい世界でトレーナーや指導者をとらえるのではなく、この人間は社会という集団ではどうか、そしてグローバル社会ではどうかということを真剣に考えてその人間を見たほうがいい。

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