脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

a letter from hawaii

2009-03-12 | Weblog
a letter from Boston


ついに帰国する日が来た。
前日彼女とはたくさんのことを話した。
お互いの将来や日本にいる友達のことなど、帰国一日前だと言うのに、お互い気持ちを確かめ合うことはなく、なぜか相手に悲しいと言う気持ちを悟られたくないという思いで、そういうたわいもない話を一生懸命、時間を惜しむように話したと思う。
そして帰国の日が来て空港に彼女は見送りに来た。
自分はこの時劇的な別れを予想していた。前日そのことを思うと胸がせつなくなり寝られなかったのだ。
しかしその別れは以外であった「じゃーねっ、たまには手紙でもちょうだいね」と言って、彼女はそのままあっさり帰ってしまったのである。
所詮異国の出会いって、こんなもんかと思うと気が楽になった。そしてむしろ彼女のそういうあっさりした態度に、多少の腹ただしさを覚えたことも確かである。
日本のことわざに偕老同穴と言う言葉がある。
これは夫婦が生きては共に老い、たとえ死んでも同じ墓に入るという、夫婦の仲むつまじさを表した言葉だが、これとは逆に韓国には人間には必ず別れと言うものがくる、その別れがつらいから、年をとると逆に冷たくすると言う言葉があるらしいが、後に自分は彼女が韓国人であることを悟った。
今自分は彼女がどこで何をしているかわからないし、知ろうとも思わない、たぶんメインランドに渡り、優秀なビジネスパーソンとして活躍していることだろう。
しかし彼女は、たいへん魅力的な女性であり、彼女との出会いは自分にとって大きなことであったことは確かである。
韓国の人はよくヘンボッカヨ(幸せ)と聞く。
たぶん今お互いももし会うことがあるならば、会ってお互いそれを聞くだろう。
あの別れは自分にとって、劇的で複雑な別れであったことは確かである。
しかし今平凡な生活であるが、自分はたいへん幸せである。


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