脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

Asian Community 

2020-10-28 | Weblog
ジムに入る前は体温をチェックします。37度以上はジムでトレーニングできません。入ったらアルコールで手と指先を消毒してください。ジムではガイドラインを参考に行動してください。また水分補給は十分におこなってください。 アルコールは70%から75%のものを使用しています。

今日アメリカ人の友人が訪ねて来てくれた、ビールを買ったから少し分けてあげるよと言うことでいただくことにした。うちの地域は比較的裕福な外国人が住んでいるのだが、そのほとんどが欧米系の人たちである。中には私のことを知ってくれている人もいて、スーパーなどで声をかけてくれる。でも外国人の人のほとんどが私のことを外国人だと思っているらしく、その亭で話しかけてくるのだ。うちの近所にはアメリカ人の人たちが生活しているようであるが、最近アメリカ人の特徴が少し変わってきたような気がしている、アメリカ人をひとくくりにするのはむずかしい、少し前までは利害関係や信仰が一致しなければ動かないと思っていたが、多少義理人情も理解してくれるアメリカ人もいて、理解しやすくなったというのが私の感想であるが、それはアメリカは多民族国家でいろいろな人種が混在しているからだ。しかしそれでも一昔前は白人の権力が強かったので、往々にしてアメリカ人はこうだという概念があったように思う。さっきアメリカ人は利益と信仰が一致しないと動かないと言ったのはアメリカはプラグマティズムでプロテスタントの国だからだが、もはや今や多様性の中ではこういった考え方や信仰はうすれ、WASPと言う言葉もきえつつある。

それでも私はアメリカ人は利益と信仰が一致しなければ動かすことは難しいと理解しているが、そういう人たちに皮肉をこめて「俺たちAsianは義理人情で動く、むしろお金で動くと言うのは不名誉なことだ」とよく言っていた。
けれども義理人情と言う言葉を英語で説明するのは難しい。英語にしたらせいぜい「We value honor and human kindness」みたいになるのだろうが、しかし義理人情はおもに相手に対して何か恩義を感じていること、そしてそのことが人を動かす理由である(義理人情を「We value honor and human kindness」と言うのはどちらかというとイスラム世界の「義」のとらえかたに近いと思う。)
西洋が神と人間の関係を通して利益をあたえられたり、人を助けたりするのに対して、アジア人は相互関係を大事にする、後でもう少し詳しく述べるが、ここがアジア共同体において大事なポイントである。
Asianはお金や利益だけでは動かないと言うと、いやいや発展途上国の人たちはそうではないという人もいるだろうが、しかし私は教育をしっかりと受けている人はアジア人共通の美徳を日本人のように持っていると思っている。自分が損をしても相手を立てる、人につくして人に喜ばれることを自分の喜びとするのはアジア人が相互関係においてその自分の存在意義を理解しとらえているからだ。アジア人は相互関係において自分の存在意義を見出す、それは因果応報と言う言葉にもあるように仏教的な考え方が根底にある。
クラブと言うのは共同体であるが、それはアジア的でなければこの共同体は本当の意味で生かされないと思っている。トレーナーたちはもちろんのこと英語を教えてくれたり、会員の人たちが自分たちの手をとめて教えてくれえるのはボランティアであり、そうやって自分たちの時間を人に捧げてやってくれる人がいて、それに感謝し、応えようとする人たちの相互関係によってクラブの雰囲気はよくなり、生かされるのだと思っている。
そして初めにも「アジア人で高い教育を受けた人はアジア人共通の美徳を日本人のように持っている」と言ったが、やはり私が考えるようなアジア的な共同体であるならば、教育的なことを重んじることは大事である、自分が特別視されたり、特別な利害関係がないと教えないと言うような輩に来てもらってはこまる。奉仕的な考え方のできるある程度レベルの高い人間が教えてくれたり、関わるからこそ群れには信頼関係が生れ、共同体として機能し、会員のみなさんが安心して楽しくトレーニングできるのだと思っている。

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