そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自らの無策で招いた緊急であり、現場に対応した緻密で根気のいる対策こそ求められる

2020-03-04 | 新型コロナウイルス

新型コロナに「新型インフルエンザ特措法」が適用できないとして、対策を遅らせた安倍晋三である。安倍緊急事態になるようにノロノロ動いているとしか見えない。
その一つがPCR検査である。保健適用にしたから、誰でも受けられる印象を与えておきながら、現実には臨床的な確認のために医師が判断した場合に限られる。つまり不顕性感染者(菌を持ちながら症状のない人・軽い症状の人)は対象にならない。クラスターといわれるグループなどで感染がおきる可能性が高く、更には他者への感染を不顕性であるからこそ、不作為の感染者を生み出すのである。だからこそ、韓国のように希望者が自費(約1万円ほど)で検査を受けられるように取り組むべきである。
加藤大臣は数千件監査可能と言いながら、現実には1千件程度でしかPCR検査を行っていない。これでは、積極的に新コロナウイルスに取り組む姿勢とは到底思えない。
韓国はSARSを経験しているからという言い訳も意味がない。ソビエトが原発事故を起こした時にも、日本はあんなレベルの管理はしていないと嘯いたし、BSE(狂牛病)の時も先ごろ息子を殺害した政務次官は日本では起きないと高ビーで決めつけていた。SARSなど日本で起きても十分対応できる体制があるとして、彼の国から学ぶことをしなかった。
中国は初期稼働に問題があったが、巨大な病院を2カ所に作るなど、遅ればせながら1兆円を投入している。イタリアも複数の地域の完全封鎖を行っている。峠を越した中国は日本人の入国を禁じている。無策を笑われているのである。
それに付けても一斉休校の愚策。最も発病率・感染率が低い若年層を自宅にとどめ置くことは、疫学的には全く意味がない。危機感を認識させたりする、社会的な意味しかない。大人のイベントを中止することこそが最も求められる。現実に発生しているクラスターの全てが、若年層ではない。唐突な小中高などの休校は、予測外のことがあまりにも多過ぎる。
この1,2週間が山であると、専門家に言われたのが2週間前である。これが小中学校等に休校を呼び掛けた唯一の理由であるから、情けない限りである。
自作した緊急事態を背景に、緊急事態法の立法などもっての外である。現行法で迅速に真摯に取り組むべきである。

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