中国でもメラミン汚染が止まらない。汚染はついに飼料にまで及んでしまっている。食べ物が安全であったのは、かつては自分で作っていたからである。
秋も深まり、北国の農家の庭先では、盛んに漬物を作る姿が見られる。それも、以前に比べるとうんと少なくなってしまった。漬物を自分たちで作るのは、自分好みの味を調整できるからだけではなく、安心して食べられるからである。
社会構造が大きく変化して、多くの業種は忙しくなってしまった。農業も例外ではない。たくさんの、経済効果の高いものを作らなければならないからだろう。我慢しながら、黙々と漬物を作っている。
漬物を作るのは、ジジババばかりである。若奥さんたちは手伝わないことが多い。こうした文化は引き継がれないないのかもしれない。若奥さんは、コンビニに出向いて少しづつ買うことになる。
食べ物が、消費者のもとからだんだん遠くなっていく。左の表は、さいきんとみにゆうめいにな った、「フードマイレージ」の国別の表である。食料の重さに産地からの距離をかけたものであるが、日本が断トツに高い。
アメリカから大量の穀物を買っているからである。重い穀物を、地球の裏側から持ち組むのである、当然フードマイレージは高くなる。
食料が遠くなるのは、距離の他に二つの要因もある。一つは時間的に遠くなっているのである。収穫したものを、冷凍などの保存技術の進歩で収穫からかなり時間を経て、消費者の手元に届く二である。
もう一つは流通距離が嵩んでいるのである。消費ニーズの多様で、さまざまなものに加工されるようになった。それも、ほんの少し変わっただけで売れ行きが違うのである。加工の過程が複雑になり、遠くなってしまったのである。
できる限り食料を自給しなければならないのは、食べ物を遠くに置くことでより多くの危険にさらされることになるからに他ならない。金の問題に閉じ込めては本質を見失うことになる。
真の安全保障もなっていないことがわかる。
みんなが、少しずつでも自給する、それが、農家のありがたさをを感じ、日本の農業の下支えにつながれば、っと思う。
体力温存して下さい。