そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

田中邦衛さんが亡くなられた

2021-04-04 | 地方自治

田中邦衛さんが亡くなられていた。88才であるが老衰と言う病名もなかなかである。3月24日に亡くなられていたが一昨日公表された。田中邦衛さんといえば、北海道では「北の国から」の黒板五郎役で親しまれている。境遇が全く我家と同じであるからである。黒板五郎と私の違いは、手に職があり目的があったことと妻がいたことであろうか。府県からの移住や子供の年齢が同じであったことと、何よりも毎年ほぼ二回ほどが21年にわたり、子供たちの成長に合わせて放送されたことで強い親近感を持っていた。地域おこしにも役立っていた。その後の富良野地区の観光開発や産業に大きく貢献している。
「北の国から」の脚本を書いたは倉本聰である。倉本聰は「勝海舟」の脚本内容を巡ってNHKと労働組合を巻き込んだトラブルで、現場を投げ出し札幌に遁世していたところを、プリンスホテルの堤義明に拾ってもらったのが富良野との縁である。田中邦衛の黒板五郎役は、若大将シリーズの青大将のイメージが強かったが、彼はほんのりした一途な男をを表現してくれた。
しかし何といっても、田中邦衛の珠玉の演技は山田洋二の、「学校」の”イノさん”役である。イノさんはこれ以上ない不幸な生い立ちで、両親を亡くし慕ってくれる妹を自分の不注意で亡くし学校に行けなかった過去を背負う役を演じていた。50を過ぎて夜間中学に通う道を見つけるが、卒業前に自らも長年の労苦を背負ったまま亡くなるのであるが、田中邦衛さんは迫真の演技でこなされた。
イノさんが亡くなったことをクラスメートに伝えて、幸福について討論する場面がこの映画の全てである。高齢の韓国人や登校拒否や中国からの残留孤児の子などに、幸福について山田洋二は発言させている。この作品で田中邦衛さんは数多くの賞を受賞している。主演がほとんどない田中邦衛さんらしい助演者として受賞である。
そうした意味でも主演となりながらも北の国からでは、黒板五郎は純や蛍それに助演者が目立つような存在としてた邦衛さんは演じていた。
田中邦衛さんの死を悼みご冥福を祈る。合掌

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