そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イスラム国はアメリカが土台を作った

2014-11-30 | 政治と金
元々外交経験が皆無で軍事情勢などの分析など全くやっとこのないオバマは、シリア情勢の分析を誤り中途半端に取り組んだ。オバマはアサド政権は、アラブの春の流れで崩壊する野は時間の問題と単純に思った。そこで彼は、シリアの反政府グループをアサド政権を倒すためならと強力に支援した。国連に正当な政府とまで認めさせようとした。ところがロシアの支援を受けるアサドに押されて窮すると、空爆支援すると声明を出した。
これには、舌が何枚あるかわからないほど上手のプーチンに、体よくあしらわれた。オバマは良く解らない理由をネオコンに羅列して、すごすご空爆を引っ込めてしまった。
その後も、アメリカは反政府勢力を自由戦線とか名前を与えて、継続的に支援を続けていた。少し前に出版した、ヒラリー・クリントンが自らの著書で自慢げに語っている。ISISが誕生した時真っ先に、アメリカはこれを認めると言っていた。エジプト情勢の急変でとん挫した。
ヒラリーは、著書で次のように記している。「我々は、エジプトのムスリム同砲団とISISを通じてエジプトを支配し、それを分割した後、ペルシャ湾岸諸国に取り掛かろうとしていた。友好国を通じて用意が整っていた最初の国はクウェートだった。その後にはサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーンの順番で考えていた。そうすれば、アラブ諸国は完全に分割され、我々は完全に、これらの地域を支配できるはずだった。石油資源や重要な水路を支配下に置けるはずだった。もし彼らの間に対立があれば、状況は変わっていただろう」(イラン放送より引用)
日本では、反政府勢力はアメリカ支援の自由戦線とイスラム国(ISIS)があるように報じられているが、かつてはそのような時期もあったように思えるが、現在は大挙してイスラム国に流れ込み、結果としてアメリカがイスラム国”建国”に支援した格好になっている。
第一次オバマ政権の国防長官のロバート・ゲーツは回顧録を出版し、その中でアフガニスタンとイラクからの撤退に強く反対している。既にゲーツはこの時イスラム国の台頭を予感しているが、イランより相当小さな問題で放置していても構わない、むしろイランへの圧力になると分析している。
このことについては、スノーデンがすでにISISはイスラエルの支援によって創設されたと、暴露している。スノーデンはさらに、「ISISの指導者は1年間、イスラエルの諜報機関であるモサドの監視下に置かれ、この間、スピーチの指導や軍事訓練を受けていた」とも暴露している。
敵の敵を支援する政策を、アメリカは中東で繰り返してきた。ビンラディンもフセインもアメリカが支援した。中東での、オバマとイスラエルの政策が無謀で恐怖の、エセ国家イスラム国を生んだのである。潤沢な資金と、欧米の貧困層の若者の人的支援をも受けて、当分イスラム国は大きくなるであろう。
安倍政権はこんなアメリカを支援するために、日本人の血を流すようにと集団的自衛権行使容認を閣議決定をしたのである。
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