そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イスラエルはガザにジェノサイドを仕掛けて終わらすつもりかも知れないが、アラブ全体を敵に回すことを承知しているのか

2024-01-21 | 中東
イエメンの首都サナで、ガザを攻撃するイスラエル糾弾の、15万人規模のデモが行われた。ガザの死者は2万5千人になるが、8割は女性と子供である。ガザの住民に許された逃げ道はない。空だけが開いていると言われている。
イスラエルの主張は、ここは神が与えてくれた土地だというのであるが、ハマスに初動攻撃を受けたその報復だというのである。その初動攻撃で1400人が殺害され、250人の人質を拉致された。既にイスラエルは、その11倍を超えるパレスチナ人を殺害した。殺害したばかりではなく、ありったけの住宅や建造物を破壊し、パレスチナ人の病院やありったけのインフラを破壊してしまった。
それが3カ月以上も続き、恐怖を間断なくパレスチナの人々に与える。これが非人道的でなくて何なのであろうか。イスラエル国内の反戦運動も、二国共存を主張していた人たちの声も、うんと小さくなってしまった。
武力が戦争を解決する手段とはならない。武力は武力を産み、新たな戦火と呼び覚ます。
イスラエルとパレスチナの戦争は、宗教戦争ではない。陣取り合戦である。少なくとも高邁な理想のために戦っているのではない。
そして、それを望んでいるのが死の商人、軍事産業でありその大半はアメリカにある。イスラエルの需要が増えたために、ウクライナへの支援が滞っている。
戦争の20世紀は終わり、我々は平和と共存の世界を21世紀を迎えるはずであったが、憎しみと紛争の世紀になりつつある。ネタニアフはその象徴にすらなりつつある。


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