そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

世襲体制が日本を駄目にする

2009-04-17 | 政治と金

日本政治の劣化は明らかに世襲制にある。世襲制を促す形であるのが、小選挙区制である。49代の宮沢喜一までは世襲の首相はいなかった。世襲の定義は、細かいところでは問題があるが、とりあえず直系の親子関係と言うことなら、細川護煕が最初であった。

現首相の麻生太郎は、父方と母方のダブルの世襲となっている。安倍晋三もダブルである。福田康夫は全くの親子である。この3人は選挙区も同じで、文句なく世襲議員といえる。

最悪なのは麻生内閣の顔ぶれである。圧倒的に世襲議員を入閣させている。最も目に付くのは経験も実績もない小渕恵三の娘を登用したことである。ろくな受け答えもできない。質問する方も小娘だからと手加減しているのがよく解る。この小娘に何ができるというのだ。

法の下の平等などと、自己主張するのは世間知らずの感覚丸出しである。安倍晋三や小沢一郎などは、出身地と称した選挙区があるが、このオボッチャマたちは東京のそれはそれは、立派な幼児舎から大学まで卒業させてもらっている。

地盤、看板、鞄、が用意されたオボッチャマやお嬢様が、どんな政治ができるというのであろう。どんな理念を持ち国民に奉仕できるというのだろう。親たちが築いた人脈と金脈を踏襲するだけである。

地番、看板、鞄、ということなら、コイズミチルドレンも准世襲といわれも良いだろう。ないのは親族関係だけである。不甲斐ないのも同じである。

親と異なる選挙区からの出馬なら認める形で民主党がほぼまとめていたのであるが、小沢一郎を代表にしたことで、この話はとん挫した形になっている。余談であるが、鳩山由起夫はこの点はクリアーしている。鳩山は、こうしたこともあって小沢の選挙区を変えることを匂わせている。民主党の矛先が鈍るくらいなら、小沢を降ろせばいいのである。

世襲の政治体制を行っているのは、北朝鮮と我が国だけである。違うのは、北朝鮮は単一の世襲であるため、絶対に辞めないことである。逆に日本は世襲だらけだから固執しない。安倍、福田、そして投げ出したと言うことでは小泉も同じであるが、三代連続で政権投げだしである。

小泉以降の日本の政治の劣化は、明らかに世襲議員が有利に登用されることが背景にある。汗かく議員が少なくなったのも当然である。

安倍晋三が、馬淵議員の年金問題の追求に「世間を騒がすようなことは言うな」と発言したことが象徴的である。何も知らないオボッチャマならそれも仕方あるまい。問題は、この程度の人間が国家権力を握っていることである。麻生はそれ以下で論評にもならない。

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1 コメント

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 ご説 諸手を挙げて賛成いたします。 (奥山 和)
2009-04-18 21:43:35
 ご説 諸手を挙げて賛成いたします。
 私たちの前には、数え切れないくらい多くの問題があります。環境問題もそうですし、平和憲法を守ることも大切です。目の前の経済危機も何とかしなければなりません。果たして今の政治家が、これら難局を乗り越えてくれるでしょうか。
 私は、それらをはるかに超えて、今対策を考えなければならない問題として、世襲政治家の問題があると思い、先ごろ “ヤクオ ギャラリー” に 「2050年の世界地図に “日本” は存在するか 1~4」 を連載しました。長い文章ですが、お時間がありましたら、ご覧になってください。  姫路の住人・奥山 和
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