そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ウクライナ侵略に大義などなかったことを露呈したプルゴジンの内乱

2023-06-25 | プーチン

ロシアの民間軍事企業・民兵団(傭兵団)ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンが、内乱を起こした。プーチンと親しいプリゴジンは東部四州の新ロシア派の支援のために義勇兵して結成された民兵団である。
キーウの占拠を諦めたプーチンが、ロシアの東部侵略に切り替えた後は、最前線で戦っているのはワグネルであった。最大5万人の兵士を送り込んだワグネルである。
ワグネルはバフムト占拠の最大功労者であるが、プーチンは勝利宣言をせずに、多くのロシア兵を撤退させた。このことがプリゴジンは我慢ならなかった。政権上層部に何度も掛け合ったらしいが十分なものでなかった。ロシア上層部への不満を述べ、政権内共感者を当てにしたがプリゴジンは突如、グラシモフなど政権幹部を名指しで怒鳴りつけている。
国防相や軍の参謀長を引責辞任を求めたが受け入れられず、6月23日ワグネルの軍勢を引き連れて、それまで駐留していたウクライナ国境地帯から首都モスクワに進軍し、200キロまで迫った。途中で幾つかの戦闘もあり、ヘリコプターも数機が撃墜されている。
プリゴジンはプーチンに直談判をするつもりのようでったが、どう見ても内部反乱、革命とすら見て取れる。プーチンは厳しい対応をする声明を出し、プリゴジンは引き下がった。国内にいればロシアの法で罰するというのである。
ベラルーシのルカシェンコがこの反乱軍を引き取り一件落着、モスクワは戒厳令を解いた。表向きはである。
ロシア側は何事もなかったように振舞っているが、多くの受刑者からなる民間軍事企業に大きく依存したこの戦争に大義がないことが、この反乱ではっきりとみてとれた。そしてこの軍事企業を国外追放することで収めたのである。プーチンの国内での威信の失墜が明確になった。更なる政権内部崩壊へと進んでくれれば、戦争は大きく停戦へと向かうのであるが、多くは期待できないであろう。プーチンはいずれプリゴジンを消すだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 認知症が進んでいるバイデン... | トップ | 岸田の聞く耳は、岸田文雄政... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

プーチン」カテゴリの最新記事