そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「スターリン時代に戻った」と述べるロシアのノーベル平和賞受賞者が有罪となる

2024-02-28 | プーチン
SNSに「彼らはファシズムを望み、手に入れた」と投稿した言葉が問題にされ、ノーベル平和賞を受賞(2022年)にしたロシアの人権団体「メモリアル」幹部だったオレグ・オルロフ氏が、軍の信用失墜の罪で禁錮2年6カ月の実刑判決を言い渡された。
言葉は政治体制に発せられているが、軍の信用失墜が良く分からない。ロシアの憲法29条で、言論の自由を保障しているが、あってないようなもので、かなり強引なやり方である。
反プーチンの先鋒だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が殺害され、ウクライナに亡命したロシア軍パイロット、クジミノフ氏がスペインで銃弾を受けた後車で引かれて殺害された。
大統領選挙に圧勝を望むプーチンの焦りか、こうした凶行を意識したオルロフ氏の言葉であろう。
先日ロシアで晩年を過ごしている友人からメールがあった。彼はナワリヌイは病死と報道されているとのことである。当然のことながら、彼も含めロシアの人々は、この戦争はアメリカとNATOによって仕掛けられたものだという主張は降ろさない。戦争になり理由など双方が相手のためだと主張するし、それが人殺しをする理由にならないという私の意見を否定した。
彼はここでは、九条の会員であったし、平和について語ることも多かったと思っている。帰国して話し合おうと思うが、私は彼に、変ったと言うだろうが、彼は見識が広くなったというであろう。
ロシアの人達に閉ざされているのは情報である。ロシアの人達は、悪人を探しているかに見える。国民の不満のやり場になる悪人を喧伝しているのだろう。それはやがて恐怖政治へと向かうことになる。その一歩になる警告者を殺害し、犯罪者とするのである。国家の弾圧の恐怖の中発言をする人たちの声は、体制に従順である人たちの声よりはるかに重い。
プーチンは80%を超える支持率で、大統領戦に勝利する音を望んでいるようである。それが反体制は弾圧の理由なら、プーチンは国民を信用していないのである。
それは、とりもなおさずオルロフ氏の指摘を肯定しているの過ぎない。

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