そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

戦争は不経済で金にならないが、平和はその逆である

2022-04-13 | 戦争

キーウィ周辺のブチャで多くの民間人が殺害されたことで、ロシア側は「フェイクニュースだ、ウクライナ政府のでっち上げだ」と、言い続けている。被害側の国家が大げさに騒ぐのは当たり前のことである。その反対に攻める側は、誇大な成果を誇るものである。戦争は事実に根差した情報が真っ先に犠牲になるのはそのためである。
上の写真は、記者に公開されたブチャ(?)の現場の隅の死者の黒いビニール袋であるが、その中の一つでタバコを吸う男うを捉えたものである。
これぐらいの微細なことは大勢を見た場合大きな問題ではない。リアリティの深いブチャの市民の証言の方がよほど重い。ロシア軍によって殺害された事実の方が重い。1000名が200名でも構うことない。多少の誇張は織り込んで被害者の言い分を尊重するべきである。
そこはウクライナの地であってロシアの地でないからである。ロシア軍がロシアの国外で行っている蛮行、侵略行為、殺戮行為、略奪行為であるからである。悲劇は一方的にウクライナの地で起きている。
不条理はロシアの側にある。加害者と被害者という概念で見るなら、紛争の最中に、加害者の意見は聞くに値しない。被害者側の言い分を聞くべきである。先ずは止めよというのは、加害者側にであって、被害者側ではない。
今回のロシアの行為と同じことを日本は、84年前に中国に行っている。お公家さん首相近衛文麿が「暴支膺懲」と、ほんのわずかで支那(中国)を懲らしめてとっちめてやると、軽い気持ちで日中戦争をしたが、4か月後の南京で日本軍は大殺戮を行うことになる。中国は30万人殺害されたと、記念碑などあらゆるところでこの数字を使っている。どう見ても30万人虐殺は無理があるが、これを根拠に南京虐殺なんてなかった、でっち上げだフェイクだという右翼が多い。しかし加害者側が言うことではない。双方で検証は必要であろうが、事実無根との反論は無実へと走らせる。そうした右翼は毎夜にいとまがない。
戦争当事者を同等に扱うのは平等ではない。プーチンにも言い分があると、ロシア擁護を掲げる人たちが少なからずいる。戦争はスポーツではない。
ロシアの侵略理由が、ネオナチが1万8千人ものロシア人を殺害したなら、そのことを明かにすればよい。ゼレスキーがネオナチならそれを証明すればよい。ユダヤ系のゼレンスキーがネオナチとは信じ難いし、核開発も生物兵器も証明できなかった、ロシアに利はないだろう。
NATOが挑発しているとプーチンは主張するが、現実に起きていることは、今回のロシアのクリミア侵略を見て、スウェーデンやフィンランドはNATO加盟を検討し始めている。
NATOから彼らを遠ざけるのではなく、逆の現象になっている。戦争で屈服させるには金がかかるし不安定で不信を喚起する。平和であることの方が、金もかからないし精神衛生上も優れている。環境破壊にもならないし、資源保護にも温暖化対策にもなる。


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