そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

社会主義体制が崩壊しても自由の使い方を知ろうとしないロシアの人達

2022-05-05 | プーチン


プーチン支持者たちは、ロシアは勝利すると言い切っている。ウクライナは過去の民族絵図がロシア介入で再現されるというのである。ウクライナはこの戦争によっていくつかの州に分裂する。そしてその多くは、ウクライナ西部のポーランド系の人達が西へと追いやられることで、キーウィはじめとする多くの州は、ネオナチの圧力がなくなりロシア化する。分裂したウクライナは、結果としてロシアの従属国家になっていくというのである。
何とも自己中心的で楽観的な見方であると思われるものの、なるほどと思われる面もなくはない。中国を含めた旧社会主義体制の国家では、自由を受け入れる意識の容量が極めて薄いように見える。言い方を変えれば、支配されること、自らが権利を持たないことあるいはそれを表現することをしない、そうしたことに慣れっこのなっているのではないか
プーチンの支持率が、ロシア国内では依然と高く70%を切ることなど珍しいのは、国内的には政府の元にあるメディアが流す報道にだけ目を通すからである。戦前の日本が、大本営発表しか耳にしなかった社会を想起すれば簡単に、ロシアの現状を理解できる。
「戦争は女の顔をしていない」などで知られる、ロシアのノーベル平和賞受賞のドキュメンタリー作家、スベトラーナ・アレクセイビッチ女史は、ソビエトが崩壊しても「自由の使い方を知らないの」と、半ば自嘲気味に話す。
大国が小国を侵略する不条理があっても、自国が侵略する側でいれば国民世論は政府を批判しない。幅広い情報を得たとしても、自国に有利な情報を選択する。
そのためには、国民を此方の側に立たせれば良いのである。その手段は武力なのである。ウクライナでどのような非人道的なことが行われていようと、そのようは人権侵害が行われていようと、政治的に支配してしまえば、その地の彼れらは、ロシア化してくれる。クリミアのように。社会主義の本質はここにあるのかもしれない。
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