京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

着物をゆずるときの心遣い

2016-02-27 14:10:18 | ひとりごと
少し寒さがゆるんできたみたい・・・もう3月ですね。

卒業式やお祝いごとの着付けの件で、
お電話頂いたりご来店くださるお客様が目立ってきました。

お着物の準備に加え、履物やバックなど・・・
その場になって慌てないように、一度出して点検しみてくださいね。





さて、今日の本題です

先日、お子様のいらっしゃらない古くからのお得意様が、
姪御様にあげようと思って・・と、ご自分のお若い時のお着物を丸洗いに
お持ちになられました。

その心遣い、頂く側は嬉しいですね。

私のお稽古ごとの先生も、もう着なくなったお着物をバザーに出すとき
丸洗いをしてから出していらっしゃいました。
「人様に譲るとき、やっぱりきれいにしておきたいの・・礼儀だと思うの」と。

その代金だけでも、何枚もになると馬鹿にはならないはずですが
そうおっしゃるのを聞いて、「さすがだな~~」と感心し
大切なことを教わった気がしました。

お二人ともご年配ですが、こういう気持ちや心遣い、だんだん日本からなくなっていってる気がします。


日々の営業の中で
着物を着始めたら、それを見てあちこちから着なくなった着物を譲ってくださる方が現れて・・と
いうお話、よく聞きます。

自分の好みの色や柄、寸法もあっていたら、こんなうれしいことはありませんね。

でも嬉しい反面、困ったというお話しも時々伺います。

いただいたのはいいけれど、よく見て見たら
寸法があってなかったり しみや汚れがあって
そのあとお手入れが必要になったり
せっかく頂いたから、着たところをお見せしないと・・とプレッシャーになったり


とにかく捨てるのがもったいないから誰かもらってくれないか・・という方も
中にはあったりします
着物って簡単に捨てられない・・その気持ちも分かりますけど。

着物に限らず、なんでもそうですが、人にあげる事、いただく事って
ちょっと考えなくてはいけない気がします。


差し上げる方は、まだ着物をよく分からない知らない初心者の方に差し上げる場合は特に
その方がちゃんと着られるものか、喜んでくれそうか
思いやってくださると嬉しいです。

こんなこというのはいけませんが、ありがた迷惑にならないように

着物を譲ってもらう時、
自分でこれは趣味じゃないな、着ないかな・・て思ったら、
他の方に・・・など、やんわりとお断りすることも必要かもしれません。


形も変わらず、サイズも少々なら大丈夫・・着物ならでは良さなので
気持よく譲ったり譲られたり、できるといいなと思います。



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