京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

丸帯が!生まれ変わりました!

2022-02-24 15:52:35 | お客様の着物紹介

寒い日が続いていますが、今週末には春の陽気になるとか・・・

暖かな日が待ち遠しいですね

 

さて、今日は着付け教室でのご相談から・・・丸帯のリメイクのおはなしです。

昨年末から今年にかけて放送されたNHKの「趣味どきっ」

ご覧になってた方もいらっしゃると思いますが

初回だったでしょうか、女優の柴田理恵さんが古いお着物に手を加え

とても素敵にお召しになっているのをご覧になったお客様が

あんな風に着られたらいいなと、

ずっと気になっていた古い丸帯を見せてくださいました。

以前にお求めいただいていた黒の江戸小紋に合わせてみると

お客様のイメージピッタリ、いい雰囲気です。

 

丸帯は重くて幅も広く、長さが短いのでそのまま使うには

たいへん

そこで、まず一本を気軽に締められるように名古屋帯にすることにしました。

名古屋帯に仕立て上がったところです。

 

硬くて重くてとてもそのままでは締められなかったのは

帯芯のせい、昔の帯はこんな厚くてしっかりした帯芯が入っています。

丸帯は、引き抜き結びという結び方をしないと、

普通に二重太鼓を結ぶと柄が逆になってしまうことが多く

この帯もそうでした。

ですので、柄が上を向くように剥いで名古屋帯仕立てにしました。

さっそく、お稽古で締めてくださいました。

黒の江戸小紋に、アンティーク感たっぷり

帯揚と帯〆は、ちょうどお正月の福袋でお買い得にゲット

シックなコーディネートです。

チラリと半衿が見えると思いますが

お客様が、柄の半衿も試してみたいな・・・とおっしゃるので

私がお細工物を作るために集めていた端切れの中から良さそうなものを

選んで、半衿として縫いつけてこられました。

雰囲気があっていて、なかなかいいでしょ元端切れにはみえない

 

この一本目が良かったので、もう一本の丸帯も

今度は袋帯にすることにしました。

やはり、帯巾が広いのと長さが少し短いので

半分に切って2本にした後、余った裏側の帯地で表地に足し布をし、

色を合わせた帯の裏地を取り寄せて袋帯に仕立ました。

こちらもこんな思い帯芯が

ベージュの裏地をつけて。

軽くて締めやすい袋帯になりました

(すみません・・・ピンぼけしてしまいました)

丸帯ですので、半分近い帯地が残りましたので

あとはタペストリーやテーブルのライナーなどインテリアに使ってもいいし

バックにしてもステキですね。

昔の丸帯、素敵な柄も多いのでこうして現在に締められるように

お直しするといいですよ。

ステキなおばあちゃんの帯とか・・・お蔵に眠っていませんか?

 

丸帯、見たことがないとわからないのでちょっと説明です

丸帯は、広幅(70㎝くらい)に織った帯地を

二つに折ってありますので、表も裏も同じ柄です。

ですから、同じ袋帯を2本作ることもできますが

長さが4メートルくらいしかなく、ちょっと短いので

2本にする場合は、間に足し布と帯の裏地が必要になります。

以前は2本にしてご姉妹で・・というお客様もいらっしゃいました。

 

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