催事にお越しくださるお客様や、ご相談のお客様で慌ただしくなってきて
やっと秋らしく着物のシーズンになってきたかな・・と嬉しく思います。
まずは、秋のコーディネートのご紹介
秋のお出かけ、女子会や観劇、美術館などにも
こんな小紋と名古屋帯のコーディネート、いかがでしょう
さて、ちょっと愚痴っぽくなるかもしれません
いろんなご相談など、ありがたい反面、最近はなんだかね~~時代がかわったな~
と思うことも多くなりました
先日、ご紹介でお越しくださった成人式の前撮りのお客様。
お母様のお着物をお召しになるので、着付けのご予約に伴って
寸法やコーディネートのご相談などさせて頂きました。
そして、近くのいい写真館はないでしょうかというご相談もあったのですが
残念ながら、ご紹介できる写真館もなくなってしまいました。
大手のチェーン店の写真館が増えたり、手軽なデジカメになったせいもあってか
昔からの街の写真館がどんどんなくなっている気がします。
他人事でなく、呉服店も街からなくなっているのですが
そこで、お客様ご自身で探して下さり、結局は大手のチェーン店でお願いされることになり、
お話を伺ってみると、そちらでは着付けは無料だと言われたそうです。
そのお客様は、準備のことやその他考えても安心なのでと
ありがたいことに、それでも私にお願いしますとおっしゃって下さいました。
お客様にしてみれば、無料で着付けをしてもらえるのですからキャンセルになっても仕方ないことかもしれません。
そこで、もう時効かと思いますので書かせていただきますが
数年前にこんな事もありました。
7歳の着付けを依頼されたとき、お着物に肩揚げがされてなかったので
必要な事をお話しすると、写真館で着せてもらったときには、このままで着せてもらったと
ケゲンそうな様子、写真も見せてもらいました。
確かに肩揚げがしてあるように見えましたが、状況から考えて、きっと写真だけなので
その時だけつまんでしのいだのではと考えられました。
他のお客様には、こういう場合、肩揚げの料金もきちんといただいてますので、
だからと言って、特別にサービスにするのも他の皆さんに対していけない事だと私は考えます。
こちらのお客様は、写真館ではそのままで着付けてくれたのに・・・とちょっと納得できない様子で
結局、それなら着物はやめて洋服でお参りに行きます・・という結果になり
私にすれば、正しいことを伝えたつもりなのに意地悪したように思われた気がして
すっきりしないとても気持ちの沈む出来事でした。
写真館は写真を撮って、利益を上げる。だから他のことは衣装も着付けもサービスに・・。
経営としては当然なのですが、こういうことがあると私はなんだか自分本位な気がして・・・
お客様に対しても後のこと、周りのことに思いがないのではと悲しくなります。
肩揚げの件、その時に
「今日は写真なので、このままで着付けしますが、本来は肩揚げが必要なものですよ。」
と教え伝えておいてくだされば・・・と
このことに限らず、ちゃんと正しいことをお伝えしておかないことは
お客様に対して、その時は便利でよかったことでも、それでいいものと思われて
結局あとで困られたり恥をかかれたりすることにもつながりかねません。
最近は、写真を撮ることに重きが置かれ、スタジオで衣装を借りお支度をし、写真を撮るという流れ。
ですから、美容室のお仕事も貸衣装店も需要が少なくなる傾向ではないかと思います。
そしてまた、貸衣装店で、お支度と写真撮影をしたり、
神社で、お参り、貸衣装、写真撮影までできたり・・・。
私が時代について行ってないのでしょうが、以前は、それぞれに自分のお仕事の分野があったものです。
お客様にとっては便利なのかもしれませんが・・・
近江商人の言葉に三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」という言葉があります。
ちょっと、違うかもしれませんがお客様もよし、自分もよし、そして周りもよし。
なんて、私は考えてしまいます。
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