このところ、台風の影響なのか変なお天気が続きますね。
オリンピックも終盤、先日のバドミントン、女子シングルス、ダブルス・・
ライブでついつい最後まで見てしまい 寝不足気味の日が続いております
レスリングもシンクロも、競歩も、それから400メートルリレーも
最後まであきらめない若い選手の皆さんから、元気をもらう夏です。
さて、今日の本題です。
オリンピックに元気をもらっているこの夏ですが、
着物業界にとっての夏は お客様がお着物をご覧いただくのには気分の乗らない時期です
そんな時期、お勧めしたいのは今お持ちのお着物のお手入れやリメイク
先日より羽織から名古屋帯を作ったことなど、少しずつご紹介していますが
今日は附下からコートに仕立てなおした例をご紹介します。
ブログにアップすることを考えて、附下の状態をほどく前に写真を撮っておけばよかったのですが
考えがそこまで及ばないのが私です・・・
洗い張りをして、しみもきれいになった状態ですが、せめて「ビフォー」の参考にご覧ください。

上前から後身頃に続く柄です。

上前の肩と裾の柄。

後ろ身頃の柄。
解りにくくて申し訳ありません
このお着物は、お若い時から着物大好きなI様が、20代の頃、自分でお求めになった初めての着物と伺っております。
鮮やかな水色がきれいな、生地も染もしっかりとした附下です。
若いころよくお召しになったそうですが、さすがに色が派手になり、長い間タンスに入っていました。
思い入れのある着物なので 何とかならないかな・・・
着物としては派手ですが、コートならいいかも・・
ということで、
まず、洗い張り、そして白い胡粉の部分に出ていた黄色いシミをきれいにして
仕立て屋さんと相談に入りました。
小紋や紬ならば柄を考えることがないので簡単なのですが
そもそも附下でしたので、柄のある位置が決まっています。
袖の部分はそのまま使うとして、衿肩あきに切り込みがあるので、柄をどう持ってくるか悩みどころでした。
でも、それだから思ってもない楽しいコートができるのですが・・
出来上がったコートはこちらです。

衿の形は、今回、着物衿にしました。
柄はもとのようにつながってないですが、個性的で面白いコートになりました。

後ろです。
もともとメインだった柄を、後ろ身頃に持ってきました。
もっとおとなしい柄を裾に持ってくることもできたのですが
コートなので、これくらい大胆な方が面白いですし、
何よりお客様のI様もこの方がお似合いになりそうで また着こなしてくださると思いましたので。

こちらの写真はコートの裏になります。
表に出なかった柄はこうして裏に隠れています。

そして、ここはお客様のオリジナル。
普通よりコートの衿の巾を少しだけ広く、着物の襟がすっぽり隠れる巾に注文しています。
コートには、ガード加工をしてあり、着物の衿をすっぽりカバーできていますので
少々の雨や、傘からポタリと落ちる雫も安心・・というわけです。
お客様のI様は、こうしたリメイクもどんなのができるかと楽しんでくださるので
私や仕立て屋さんにとっても楽しいお仕事
としてお受けしています。
このコートをお召しになったとき、周りのお友達と
「あら、素敵なコートね!」
「あ・・これね、実は若い時の附下だったのよ~~」
なんて、会話が弾むのではないかと想像すると、また嬉しくなってしまいます。
着なくなった着物を、リサイクルに持ち込んでみたら二束三文
で・・・と
がっかりしたというお話をよく聞きます。
着物がお好きなほど、また、そのお着物に思い出や思い入れがあればなおさらです。
それならば、少し手を加え、もう一度生き返らせてあげることは
着物にとっても、自分自身のためにも幸せな事ではないかと・・・思います。
最後までお読みいただいてありがとうございます
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オリンピックも終盤、先日のバドミントン、女子シングルス、ダブルス・・
ライブでついつい最後まで見てしまい 寝不足気味の日が続いております

レスリングもシンクロも、競歩も、それから400メートルリレーも
最後まであきらめない若い選手の皆さんから、元気をもらう夏です。
さて、今日の本題です。
オリンピックに元気をもらっているこの夏ですが、
着物業界にとっての夏は お客様がお着物をご覧いただくのには気分の乗らない時期です

そんな時期、お勧めしたいのは今お持ちのお着物のお手入れやリメイク

先日より羽織から名古屋帯を作ったことなど、少しずつご紹介していますが
今日は附下からコートに仕立てなおした例をご紹介します。
ブログにアップすることを考えて、附下の状態をほどく前に写真を撮っておけばよかったのですが
考えがそこまで及ばないのが私です・・・

洗い張りをして、しみもきれいになった状態ですが、せめて「ビフォー」の参考にご覧ください。

上前から後身頃に続く柄です。

上前の肩と裾の柄。

後ろ身頃の柄。
解りにくくて申し訳ありません

このお着物は、お若い時から着物大好きなI様が、20代の頃、自分でお求めになった初めての着物と伺っております。
鮮やかな水色がきれいな、生地も染もしっかりとした附下です。
若いころよくお召しになったそうですが、さすがに色が派手になり、長い間タンスに入っていました。
思い入れのある着物なので 何とかならないかな・・・
着物としては派手ですが、コートならいいかも・・
ということで、
まず、洗い張り、そして白い胡粉の部分に出ていた黄色いシミをきれいにして
仕立て屋さんと相談に入りました。
小紋や紬ならば柄を考えることがないので簡単なのですが
そもそも附下でしたので、柄のある位置が決まっています。
袖の部分はそのまま使うとして、衿肩あきに切り込みがあるので、柄をどう持ってくるか悩みどころでした。
でも、それだから思ってもない楽しいコートができるのですが・・

出来上がったコートはこちらです。

衿の形は、今回、着物衿にしました。
柄はもとのようにつながってないですが、個性的で面白いコートになりました。

後ろです。
もともとメインだった柄を、後ろ身頃に持ってきました。
もっとおとなしい柄を裾に持ってくることもできたのですが
コートなので、これくらい大胆な方が面白いですし、
何よりお客様のI様もこの方がお似合いになりそうで また着こなしてくださると思いましたので。

こちらの写真はコートの裏になります。
表に出なかった柄はこうして裏に隠れています。

そして、ここはお客様のオリジナル。
普通よりコートの衿の巾を少しだけ広く、着物の襟がすっぽり隠れる巾に注文しています。
コートには、ガード加工をしてあり、着物の衿をすっぽりカバーできていますので
少々の雨や、傘からポタリと落ちる雫も安心・・というわけです。
お客様のI様は、こうしたリメイクもどんなのができるかと楽しんでくださるので
私や仕立て屋さんにとっても楽しいお仕事

このコートをお召しになったとき、周りのお友達と
「あら、素敵なコートね!」
「あ・・これね、実は若い時の附下だったのよ~~」
なんて、会話が弾むのではないかと想像すると、また嬉しくなってしまいます。
着なくなった着物を、リサイクルに持ち込んでみたら二束三文

がっかりしたというお話をよく聞きます。
着物がお好きなほど、また、そのお着物に思い出や思い入れがあればなおさらです。
それならば、少し手を加え、もう一度生き返らせてあげることは
着物にとっても、自分自身のためにも幸せな事ではないかと・・・思います。
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