京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

オリジナルの七五三

2009-10-18 22:23:22 | 仕事
そろそろ七五三の季節ですね。


分からないことだらけの七五三というお祝い事、
最近は、貸衣装、ヘアメイク、着付け・・と一度にやってくれる
スタジオが人気のようです。

毎年同じ事を言い続けている気がしますが
イベント化している七五三のお祝い、みんな同じでちょっとつまらないし
これでいいのかなと疑問も少々・・


これは、呉服屋としての勝手な希望かもしれませんが
もっと、七五三をそれぞれのお家でお祝いしてほしいし
和の文化を楽しんだり、伝えていく、見なおす、良いチャンスだと
思うのです。






このお着物は、
何年も前に、着付けを習いに来て下さっていたお客様が
お嬢様のために今年誂えて下さった、小紋で仕立てた7才のお祝い着です。

我が家の娘の七才のお祝いのときに
着物を小紋の反物で仕立てて、七五三の時だけでなく
お正月など、そのあと何年か着せ、いよいよ小さくなったら
大人のサイズに仕立て直せるようにした・・という話を覚えていて下さり
同じようにしたいとおっしゃってくださったのです。

幼い頃に、自分の着物を作ってもらい、事あるごとに
着物を着せてもらったという思い出は、大きくなった時に
きっと心に残っていると思うのです







お着付けは私がさせていただくところですが
引っ越されて、遠くなってしまったので
当日の着付けはお母さんが、頑張ることに・・・



お着物に腰揚げをしたり、紐を付けたり、
帯は飾り結びが簡単に結べるようにあらかじめセットしたりと
できるだけ、簡単に楽に着せられるように工夫をしました。

そして先日、お嬢さんをモデルにお店で簡単に着付のリハーサルをしました。

どうでしょ
お母さんが着付をしました
お嬢さんもご機嫌で、ポーズ


こういう機会に親子で、着物にふれていただく
親から子に伝えていく
できれば、こうして着物文化を伝えていってほしい

大変かもしれませんが、我が家だけの七五三のお祝いができるように
思いますし、より思い出に残るのではないでしょうか


コメント
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