お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

思い出の地 北海道その5(積丹編)

2013年07月08日 14時02分56秒 | 旅先で
お墓参りを済ませて我々は積丹半島の先端にある「神威岬」へ向かいます。昔は行き止まりだった道も今は驚くほど長いトンネルをいくつか通り過ぎるとあっという間に整備された神威岬駐車場に着きます。確か昔は反対側からしかこの岬への道は無かった筈です。駐車場の案内に灯台へは徒歩約30分とあります。ここまで来たらと岬に向かいます。整備された遊歩道を歩きます。平日ですが意外と観光客が多いのも、丁度花の時期で岬までにユリの花が断崖にあちこち咲いています。











灯台にたどり着きました。透き通る海と緑と黄色の花を眺めながら岬の先端に来ると



はるか沖に岩が荒波に立ち感動します。結構ご年配の団体も来られてあたりは記念撮影タイムです。頼みもしないのに「写真撮りましょうか」なんて声をかけてもらいます。折角なので



はいチーズ。この写真が今回の唯一二人で写っている写真です。予定外の観光もこなして、さてうちの奥さんがここまで来たら「うに丼」を食べる!と断言します。岬の駐車場にも食堂があり、うに丼の旗が強風の中(岬の突端はすごい風です)はためいています。お店の名前が「レストハウス・ペニンシュラ」とあります。なんでここまで来てこんなネーミングなのか?ここは避けてガイドブックにある少し先の「漁師直営食堂中村屋」に向かいます。名前からして漁師小屋のお店に入るとやはりみなさん召し上がっています。どーん。



「うに丼」です。¥2500が安いのか高いのかわからない間にあっという間に完食。僕は大層満足しましたが、クルマの中でうちの奥さんが「丼ぶりの端にあった大根のケンと大葉が余計や。全部うにでないと・・」とつぶやいています。ホンマ食にはウルサイ。このあとクルマを返しに小樽に戻ります。海沿いの美国や古平を通り過ぎ、余市の市街に入ると「ここまで来たらニッカの工場に行かな」と指示が出ます。時間はまだ4時なので5時の閉場には間に合います。町のどこにあるかわからないので試しにナビを使いますが、設定に手間取ってるうちに案内看板を発見して無事ニッカ余市蒸留所に到着。よくよく見たら余市の駅の正面に位置しています。さっそく中へ。



駅前に位置していますが一歩蒸留所に入ると広大な敷地に圧倒されます。実はウイスキーにもウルサイ僕は、「S」社よりもニッカのほうを好んでいます。工場の雰囲気も山崎よりもなんかウイスキー工場らしいし、受付や案内の女性もS社のようにあか抜けていなくて、なにか好感が持てます。しかし5時閉場なのでゆっくり見ていられません。



ポットスチルにしめ縄が巻いてあるのもニッカらしいし、いまだに石炭を使って蒸留しています。



無防備な状態で樽が眠っています。ホンマ「ニッカ」は何からなにまでおおらかで、なかなかよろしい。もっとゆっくりと訪れたかったんですが、今日はお墓参りが主でその後、岬やうに丼やらで時間切れです。



「ホタルのヒカリ」が流れている試飲コーナーではうちの奥さんが欲張って3種類のモルトを愉しんでいます。運転手は「リンゴジュース」しか試飲できません。グラスをもって動かないうちの奥さんを引っ張って退場します。駅前にあるから今度来るときは列車で来ようということで余市蒸留所を後にします。つづく。