お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

夏のまるぬ暖簾

2006年08月29日 20時27分07秒 | 布屋
もうすぐ9月だというのに日中は蒸し暑い日が続きます。しかも突然空が暗くなり大粒の雨が降り出して、今日は12時オープンの直前だったから、ただでさえお客様の少ない「かふぇ」は、とても静かで、本を読む方には丁度いいですね。僕たちは困ってしまいますが・・・。ところで8月始めに新しい暖簾を佐藤先生に作っていただきました。佐藤先生はうちの奥さんの大学のときの友人で、優秀な成績でそのまま大学に残って、染織を教えられています。以前から夏用に暖簾を頼んでいましたが、中々忙しくされていて出来上がってこなかったんですが、先日いっぺんに2本持ってきてもらいました。もう一本はまるぬ暖簾の基本パターンです。かふぇに良く来られるお客様から、夏らしい暖簾やねーと結構お褒め頂きます。今回は以前に比べて生地を厚くしてもらったので、玄関の戸に挟まれることがなくなりました。実は「初代まるぬ暖簾」は戸に挟まれて、穴が開いてしまったのです。残暑が厳しい毎日ですが、さわやかな「まるぬ暖簾」を見に来てください。

下鴨神社の古本市と布団干しの関係

2006年08月22日 17時46分34秒 | 京都観光
お盆休みもあっという間に終わってしまいました。お盆休みで遠くに出かけたのは、餘部に出かけた1日だけで、あとは普段出来ない仕事をします。この夏の時期に出来ることが布団干しです。冬の掛け布団、敷き布団、マット、夏の掛け布団、ピロー。2階のオクの間から屋根に出て数枚づつ干します。中学生くらいの頃は、屋根を歩いたりが平気でしたが、この年になると重い布団を持っておっかなびっくりで布団干しです。そしてこの時期昼過ぎに突然空が暗くなり、大粒の雨が何時来るかわからないので、外出も出来ません。枚数が多いので、結局5日間かかりました。案の定3日くらいは夕立にあいました。この時期に下鴨神社境内の糺の森で行われる「納涼古本祭り」にゆっくり行きたかったんですが、結局夕立のあと片付け終わってから、5時頃にちょっと出かけました。6時までなので、さらっと見るくらいですが、自転車で御所を抜けて、20分くらいで到着。ここのひそかな楽しみが、「本部のアナウンス」とモノの本にあるとおり、すごく和めます。「ただいまからうどんも氷も100円引きしますからどうぞ茶店のほうに寄ったげてくださーい」とか「本部は5時に閉まりますのでダレソレサン荷物をひきとりにきてくださーい」とか。来年はもう少し早めに来れるよう頑張ろうっと。

電車男「06夏」その2「外湯めぐり」

2006年08月13日 10時55分25秒 | 旅先で
餘部鉄橋から急な坂道を降りると、のどかな餘部の集落が広がります。海辺では太陽の強烈な日差しを浴びて2,3人の釣り人が、のんびりと海に向かって釣り糸をたれています。防波堤に寝転んで海を暫く眺めていました。海を眺めるのが随分久しぶりで、この前が何時だったか思い出せません。京都は海が無いので学生の頃から海辺に憧れがありました。僕の中の海辺は襟裳岬につきますが・・。餘部の駅に戻り城崎温泉に向かいます。外湯めぐりのひとつで駅からすぐ近くの「地蔵湯」を訪ねます。浴衣で下駄を”からころ”いわせた若者や家族連れを羨ましく思いつつ電車男はジーパンで地蔵湯に入ります。入浴料は¥600。旅館の浴衣を着ていれば無料。帰りの時間を気にしつつ入る温泉は、ホント悲しい。駅前の「グビガブ・カフェ」で城崎地ビールを2杯飲んで電車男は帰ります。ホントは駅前ホテルでの元同僚の城崎でも1,2の老舗「山本屋」に寄って、若女将に久しぶりにお会いしたかったんですが、その点「18切符」は余裕が無いですね。「カニ」の季節に再訪することを誓いつつ帰路につきます。

電車男「06夏」その1「餘部鉄橋」

2006年08月12日 11時36分14秒 | 旅先で
青春18切符をなんとか1枚調達したのでこの夏も電車男になってきました。今回は山陰方面の「餘部鉄橋」を目指します。学生時代から何度か通っていますが実際に駅に降り立つのは初めてです。京都から福知山、城崎温泉と2回乗り換えて午後1時まえに到着。ここは鉄道ファンの聖地のひとつでもあり、特急「出雲」なきあとも多少の人出は想像していましたが、なんと驚いたことにバスが入る観光名所になっていました。何とかツアーの旗を持ったガイドさんが何十人もの観光客を連れてはひっきりなしに現れます。僕の今回の目的の181系気動車特急「はまかぜ」が後、数分で鉄橋を通過するというのにこの人出!幸いガイドさんが直前で「ハイそろそろ出発でーす」の声とともに皆さん下に降りていかれ、満足いくポイントで「はまかぜ」が撮影が出来て一安心しました。定期で走る181系もこの「はまかぜ」だけになり、近いうちに新型に変わるときは、又すごい人になるでしょうね。欲を言えば「国鉄特急色」に戻してもらいたいのは、僕だけの願いではないと思います。

ガスパールと「グリグラカフェ」

2006年08月09日 20時56分43秒 | 京都で食べること飲むこと
38度の炎天下の中を自転車で新町六角のガスパール・ザンザンに向かいます。掃除が終わる午後1時半に自転車はきついものがありますが、以前から「ノキロ」さんや「あずきや」さんが、お奨めしている¥1000のランチを目指します。(彼女たちが自身のHPでお奨めしているお店に間違いがあろうはずがない)町家を改修したお店のドアをおそるおそる開けてみました。(何しろ何時も一杯だと書かれているので)ところが店内は空席があるではないか!すると若き女性スタッフがニコニコと「グレープフルーツプリンですか?」「いえ、お昼ごはんです」「本日は全時間ご予約で満席です」・・・えーーっ予約が必要なんだ。3回時間を分けて予約を受けてるらしいが、当分一杯らしい。がっかりして、以前から気になっていた四条麩屋町の「グリグラカフェ」へ。先日行ったらお休みでしたが(不定休)今日は大丈夫。席も2席空いていたので、「きょうのおうちごはん(写真)」(¥850)を頂きました。ヘルシーなお料理と胚芽米のごはん(僕のは、ごはん茶碗が大きいという心遣いがうれしい)、食後の珈琲もフルカップ。ここも若い女性が二人でやっていて、女の子が一人でも気軽に入れる雰囲気がいいですね。ガスパールは今度予約して再度チャレンジしよう。

ご近所のお奨め その9 二條若狭屋の「竹水羊羹」

2006年08月07日 18時52分54秒 | 京都で食べること飲むこと
8月に入り強烈な暑さが続きます。昨日の京都の最高気温は38度。体温より高い。歩いている人は皆ぐったりしています。うちは西側に面していて、ご存知の方も多いかもしれませんが、前がガレージなもので、西日がまともに当たります。2階の虫籠の部屋の日中の気温は相当な温度になります。エアコンがききません。夕方に打ち水をしますが、すぐに乾いてしまいます。今日も2回しましたが、焼き石に水状態で、6時を廻ってからの3回目でやっと打ち水らしくなります。さて夏の京都のお菓子といえば写真の「竹水羊羹」。二條若狭屋さんは二条の小川の角にあります。歩いて7,8分です。ここは焼き芋を模った「家喜芋」というお菓子が有名です。以前キモノ姫の別冊で「スミレ」という本に載った「不老泉」という懐中汁粉の箱がかわいいので結構行かれた方も多いはずです。でも夏は竹筒に入った水羊羹です。よーく冷やして、竹筒の底を専用のキリでつつくと、つるりと冷たい水羊羹が出てきます。この夏の暑さを一瞬忘れさせてくれる「竹水羊羹」を頂くと我が家では姉弟げんかが始まります。